第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「ゆり……親の俺より先に空の街に行って、
最後の最後で親不孝しやがって……。
本当にお前はママの子だな……最後まで俺を振り回して……
空の街に住んでるママによろしくな?」
太輔もユリを添えゆりの頭を軽く撫でた。
その後に玉森夫妻、藤ヶ谷夫妻と続き裕太の番となった。
裕太は涙を流しながらユリを添えると別れの言葉の述べた。
「ゆりっ……ゆりは、俺にとっては世界一のアイドルだよ?
今までも、これからもずっと……今までよく頑張ったな。
妹と、お母さんと……空の上で一緒に俺たちを見守ってくれよ?」
裕太の次は友輔と亮輔と移り次の順番はキラだった。
キラはゆりと同居していたという点からこの順番となった。
「ゆり、勝手にいなくなったと思ったら死んじゃって……
私に散々生きて欲しいって言ってたのになんで死んじゃうのよ……
ユウも、あれから喋らなくなった……
私、独りぼっちになっちゃったじゃん……どうしてくれんのよ……」
キラはユリを添えるとゆりの頬を撫でた。
「私、ゆりに双子みたいって言われた時凄く嬉しかった……
ライブも、一緒にできて楽しかったよ……」
最後の言葉を言うとキラは自分の席についた。
これで遺族・親族と終わりその他の参列者が献花に並ぶと思われていたが
委員長を務めていた瑛二は次の献花を憲吾へ指名した。
「参列者の献花に移る前に……三船憲吾くん、献花をお願いできるかな。」
「っ……」
_ざわざわざわ…
突然名前を呼ばれ固まる憲吾、そして斎場一体も少しざわめき始めた。
もちろん憲吾を知っている人物は多数いるが
ゆりの恋人と知らない人物は多く中には全く知らない者もいる。
瑛二は少し騒ぎ始めた斎場に口を開いた。
「皆様、静粛にお願いします。
彼は、三船憲吾くんはゆりのたったひとりの恋人です。
ゆりにとってとても大切な人です。
……三船くん、前に来なさい。」
「っ……」
「ほら……行けよ憲吾。
ガキンチョにお前の顔見せて安心させてやれよ……」
勇吾は固まっている憲吾の肩を軽く叩き憲吾は促されるまま重い足取りで
祭壇へ歩き出した。一斉に視線を浴びる憲吾だったが
周りの目は一切気にせずただ真っ直ぐ、棺を目指した。