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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「っ兄さん……」


涙を流しながら太輔を見る裕太。
裕太自身も太輔が百合の死を完全に受け入れてきれていなかった
時期を見ていた為、痛い程に太輔の感情が伝わってきた。


「俺はやっと前を向けたのに、他の子供達はどうなんだよ……
三船くんだってきっと、
ずっと苦しみながら生きていくことになるんです……」

「っ……」

「っ……藤ヶ谷さん、」


今までずっと黙っていた圭吾がここにきて初めて口を開いた。
太輔は翔に向けていた視線を圭吾に向けた。


「……憲吾のことまで、
そんなふうに思ってくださってありがとうございます。」

「っ……?」

『っ!』
(思い出した……この刑事さん、確か前にゆりと憲吾くんが
電話で話してた時に出てきた憲吾くんのお兄さんの一人だっけ……?)

「実は僕、
憲吾とは血の繋がりはありませんが実の弟のように思っています。
なので、ゆりちゃんと憲吾の関係も知っています……」

「っ!?」
(三船くんの……?)

「ゆりちゃんの連れ去りがあった日から、
心配だから僕と双子の兄の自宅に住んでもらっているんです。
その間も、
ずっと浮かない顔で常にゆりちゃんを心配していました。
だからこのような結果になってしまって、僕自身も本当に悔しいです。
憲吾の大切な人は、僕にとっても大切な人ですから余計に……

櫻井総監だって、ゆりちゃんを大切に想っています。
だから北京の時は……僕たちにも黙って北京へ憲吾を同伴させた。
危険と分かっていても、
それがゆりちゃんにとって一番必要だから……」


「っそう、だったんですか……
もちろん、皆さんの言い分は理解しているつもりです。
けど……今回の事件はあまりにも……
現実を受け入れるまで、大分時間かかると思います……」

「それは、重々承知しております。
我々の力不足でこのような事態になってしまったのは事実、
できる限りのことはさせて頂く所存でございます。」

「組織は……絶対に僕達が撲滅します。
ゆりちゃんを殺害した、
主犯格も必ず見つけ出したいと思っています。」

「「っ……」」


再び深く頭を下げる翔と圭吾を見る太輔たち。
今はこの2人を責めるよりゆりを安らかに眠らせてあげることが
自分たちがすべき事だと言い聞かせた。
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