第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ……本当に、申し訳ございません。
我々が北京での事件が起きる前に解決していれば
このような事態には陥りませんでした。
誠に、申し訳ございません。」
翔は深々と太輔達に頭を下げ圭吾も釣られるように頭を下げた。
だが太輔はあっさりと見捨てられたように感じてしまった……。
「っ……頭を下げてもらったって、
ゆりはもう帰ってこない……」
「「っ……」」
「お二人や警察の人たちにとっては結局、
一被害者にしか過ぎないんですよねゆりは……
だからそうやって、次に進もうとしてるんですよね……」
「……恐れながら、私の役目は国の治安を守る立場にあります。
個人的観点からもゆりちゃんの件は誠に残念ですが、
我々はもう……組織の捜査を進めるという道しかないのです。
また、ゆりちゃんと同じような事件を繰り返さない為にも……」
「っ……前にも、似たようなこと言ってましたよね?
でも結局ゆり達の連れ去り、ゆりの殺害は起きた……
捜査が難航しているせいで、ゆりは救い出せず死んだ……
っ俺たち家族は、これからどうすればいいんですか……娘を、
訳のわからない組織に殺されて!どうしろって言うんですか!!」
「「っ……」」
声を荒げる太輔、
どうにもならない感情を2人にぶつけるしかできなかった太輔は
涙を浮かべながら翔と圭吾に訴えた。
心では仕方ないと思っていても溢れてくる感情は抑えきれなかった。
「俺らだけじゃない……来海ちゃんをはじめとしたDolceのみんなも
消えない傷を植え付けられることになったんです……。
ゆりだって、みんなと一緒に夢を叶えようとしていたのに
こんな形で終わるだなんて……!」
「っ……」
涼介は太輔の言葉を聞いて
来海達がどれほどゆりを心配していたか、
そして一緒に暮らしていたキラもすっかり元気をなくしていた事も
思い出していた……。
「ゆりが死んで、悲しむ人達は沢山いる……
三船くんだってどんなに辛いかッ!!!
北京に三船くんを連れて行った貴方にも分かるはずでしょ!
……俺は一度、妻を亡くした……ゆりやみんなが居ても
その傷や苦しみは10年以上消えることはなかった……」
「っ兄さん……」