第20章 ☆??ルート☆ Bad END
圭吾side
俺はゆりちゃんを助け出すことができなかった……。
_ゆりちゃんを助け出して、憲吾に会わせてあげる。
これが今の俺の使命だと思ってた。
それがたった一人の弟にしてやれる、最大限のことだって……
でも、俺はゆりちゃんを見つけることもできず
"遺体" という最悪の形でゆりちゃんは見つかってしまった……。
目の前にいる立花さんと志村さん、
2人のことは櫻井総監からも聞いていてゆりちゃんも
赤ちゃんの頃から2人に懐いていて兄や父のように慕っていたらしい……。
血の繋がりがなくても、本当の家族のように……
今2人は悲しみに暮れている……もし目の前にいるのが憲吾だったら、
俺だって2人と同じように泣くと思う……それくらい、
_憲吾は大切な存在だ。
憲吾を傷つけるような奴がいればソイツを許せないかもしれない。
勇吾も同じことを思っていてよく口にするから、
俺は口にしないようにしてるけど……
俺だって勇吾と同じくらい憲吾は大切な弟だ。
血の繋がりがあるとかないとか関係ない……はっきりと言える。
だから、今の2人の気持ちは痛いほどわかる……。
俺だって、ゆりちゃんを目の前にして
こんなにも胸が締め付けられる……2人なら、尚更だ……。
「っ……お前らは、
これまで何やってきたんだよッ!!!!!」
「っ!?」
立花さんは、俺に怒りを向けている……。
今日初めて目があった時からずっと……そして今、怒鳴られた。
けど、無理もない。
もし俺と2人が逆の立場で被害者が憲吾だったならば、
俺も同じことを思って怒鳴ったかもしれない……。
櫻井総監からの話を聞く限りでは、
立花さんはどんな時も冷静で感情を露わにしない。
普段は志村さんのセーブ役って言ってもいいほど周りに流されない人だ。
でもそんな彼でも、
これほどの怒りや悲しみは隠しきれなかったみたいだ。
俺は立花さんの感情を受け止めきれず思わず後ずさってしまった。
俺が思っている以上に立花さんは、
ゆりちゃんを大切に思ってることが伝わってきたから……。
俺は、何も返せなかった……。