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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第5章 ☆Story23☆ 迫り来る恐怖


「適当に捨てておけ。」

「……はい。」


金狼は少しの間を開けて返事をした。


「行くぞ。」


そう言うと班田は
軽々と片手でゆりを持ち上げ自身の肩の上に乗せた。


「はい。第2第3部隊はこいつらを見張ってろ。
第1部隊は倉庫の中に入れ!」

「「はい!!」」

「「っ……」」


野太い声が辺り中に響き、海斗と健人は唇を噛み締めた。
部下達に指示を出した金狼は
海斗達に一瞬だけ目線を向けすぐ班田の後をついていった。

ユウも片手に抱きかかえて……


「っ……ゆりさん、空太……」


海斗と健人は班田の部下達にロープで両手を後ろで縛られ
第一倉庫から少し離れた物置小屋のような小さな建物に隔離された。
建物中の柱に拘束された2人、
2人の周りには20人ほどの部下が見張りとしてついていた。



「……健人、」

「はい……」

「ゆりさんは、大丈夫だよね……」

「……。」


健人は海斗の問いに苦虫を噛み潰したように表情を歪めた。


「っ……」


海斗はギュッと目を閉じ……







「っゆりさん……本当に、ごめんなさい……」


海斗の瞳からは一筋の涙が流れていた……。


「っ坊ちゃん……」


















憲吾side


信号でちょくちょく捕まったりしたが、
20分ほどで廃倉庫付近の近くまでたどり着いた。

「っ憲吾、この先だな……廃倉庫が並んでるところは……」

「あぁ、急ぐz_プルルル…っ……」


ヘルメットをとった瞬間再び着信のコールがポケットの中で鳴り響いた。
憲吾は急いでスマホを取り出し電話に出た。


「っ……おい、班田、お前『っいやあぁ!!』っゆり!?
……っゆり!!!」


スマホ越しから聞こえてきた第一声は班田の声ではなく
ゆりの叫び声だった……。


『憲吾、』

「っ班田……お前、ゆりに一体何を……」

『小娘は俺らのとこにいる、
だから安心して来い……(嘲笑)』

「っ……てめぇ……」

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