第20章 ☆??ルート☆ Bad END
そして響と共に星の丘公園に向かっているゆり、
車はあの時と同じようにゆりにも馴染み深い景色が広がっていた。
「っ……」
(っパパ……)
「また泣きそうなツラしてんな……」
「っ……」_ゴシゴシ
ゆりは慌てて手の甲で涙が出る前に擦った。
「……父親にでも会いたくなったか?」
「っ……そんなこと……」
「……まぁいい、答えは出そうか?このままどうするのか……
察はとっくに動き出している。この地域の察にもお前が
いなくなっていることは伝わっているはずだ。
……街中走ってるわけだからな、カメラにだって映ってる……」
「っ響さんは、どうするつもりなんですか……
このまま警察に見つかるかもしれないのに……」
「このオレが簡単に捕まると思ってるのか?でなきゃ、
わざわざ人目がつくようなテレビ局の前になんざ現れねぇよ。」
「っ……何で響さんは、
私にこだわるんですか……身体の相性がいいからですか?
何で、バレる危険性もあるのにそんなリスク冒してまで……」
「……。」
響はゆりに一瞬顔を向けた後、再び前方へ顔を向けた。
そしてゆりの問いかけから少しの間を開けると口を開いた。
「おめぇが好きだから、
って言ったらどうする……」
「っ……!」