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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「っ……俺が、事務所に押しかけたせいでゆりは……
ゆりにだって、よっぽどの事情があったはずなのに俺は……!」
(ゆりと最後に会った日、ゆりは俺に信じろと言った。
もし俺が、ゆりの言葉を信じていればこんなことには……)

「っ君のせいなもんか!俺だって、
ゆりちゃんの心境を無視して強要した部分はあった……
だから君のせいだなんて!!」

「っゆりはあの日……俺に信じろって言ったんです……
東郷と接触があるのかって詰め寄った時にゆりはそう言った……。
俺がゆりを信じていれば、ここまで大事には……っ……」


唇を噛み締める憲吾、涼介は首を横に振りながら憲吾に言葉をかけた。


「三船くん……君のせいじゃない。
ううん、君だけのせいじゃない。これは俺たちが原因なんだ……
もう少しゆりちゃんの気持ちに寄り添っていれば
ゆりちゃんは俺の元から逃げ出すことはなかった……
俺だって、もう少し別の言葉を掛けるべきだったんだ……

だから君だけのせいじゃない。」

「っ……」

「三船くん、涼介の言う通りだ……今は、ゆりの無事を祈ろう。
きっと大丈夫だ……ゆりと、また必ず会える。」

「っ……」


憲吾はその場で涙を流しそのまま床に膝をついた。


「っ三船くん……」


涼介も膝をつき憲吾の背中を撫でてやった。
そして憲吾はそのまま泣き崩れた。


「ぅ……ぅう……」
(っゆり……俺のせいで……本当にごめんな……
俺がもっと、お前を信じていれば……!)


3人がそのままでいると扉をノックする音が響いた。


_コンコン
「警視庁捜査一課の葛木です。入ってもよろしいでしょうか。」

「っ!」
(葛木さん……?もしかして……)

「どうぞ、お入りください。」

「失礼します。」


葛木と名乗る男性刑事が応接間に入ってきた。
涼介はそれが憲吾の義兄・葛木圭吾だとわかったが
今の憲吾には気に留める余裕もなかった。


「っやっぱり葛木さん!
お久しぶりです……まさか、葛木さんが捜査に関わっているとは……」

「お久しぶりです山田さん、
まさかこのような形で再会することになるなんて……っ憲吾!?」

「っ……?」
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