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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「っ何ということだ……」

「っゆり……一体何が起きて……」


憲吾も何がどうなっているのか思考が追いつかなかった。
ただ瑛二の様子を見る限りかなり深刻そうだった。


『最初は、タクシーを使って帰ったんだと思ったんです。
でも水神地区は寮とは反対の位置、
それに一台もタクシーは動いていませんでした……』

「っどう言うことだ……ゆりは事務所に来たくないあまり
自力で帰ったという事ではないのか……?」

「っ……」

『もしかしたらゆりちゃん、
組織にまた攫われたんじゃないかって思って……もしくは、
ゆりちゃん自身が自ら……』

「っそんな事、あるはずないだろ!!」

『っけど……ゆりちゃんが嫌がるなら
タクシーの運転手や周りの人だって気づくはずです!
それに、俺とゆりちゃんの差は1分もなかったはずです。
そんな中外に出た瞬間に一瞬にして見失ったんです……』

「っ……」

『っ社長、今すぐにでも警察に捜索願を出すべきです。
車のナンバーは分かりませんが、タクシー運転手は確かに
走り去って行く車を見たと言っています。
黒いコルベットのようなスポーツカーだったみたいです。
っ街の防犯カメラを見てもらえば
ゆりちゃんの場所だってきっと……!』

「っ……そうだな、まずはゆりの安全を第一に考えるべきだな。
わかった、すぐ手配しよう。涼介、お前だけでも事務所に来なさい。」

『っはい、分かりました。直ちに向かいます。』

「あぁ、頼んだぞ……。」

『っはい……』


瑛二は眉間に皺を寄せたまま電話を切った。


「っ美澤社長……ゆりに、一体何が……」

「っゆりが、涼介の元から去っていった……
君と話すことは何もないと言ってね……」

「っ……そんな……ゆり……」
(っゆり……そこまでしてでも俺と……)

「……ゆりはもしかしたら、
組織側に連れ攫われた可能性も高いらしい……」

「っ!」
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