第20章 ☆??ルート☆ Bad END
助手席に乗り込んだゆり、
ドアを閉めたのと同時に響は車を発進させた。
車を発進させて何秒後かに涼介も外に出てきたが
ゆりを後一歩のところで見失ってしまった。
「っゆりちゃん……一体どこに行ったんだ!
まさか裏をかいて残ったか?っいや、
そんな余裕今のゆりちゃんには……っスマホのGPSだ!」
涼介はゆりの場所を把握すべくスマホのGPSで
ゆりの居場所を突き止めることにした。
「っゆりちゃん……何で逃げるんだよ……」
そして車に乗り込んだゆり、ゆりは顔を俯かせてた。
そんな中響が口を開いた。
「おい、スマホの電源は切ってるのか?
あっという間にお前の居場所突き止められるぞ。」
「っ!」
(っそうだ……)
ゆりは慌ててカバンからスマホを取り出すと
急いで電源を落とした。そして再びスマホをカバンにしまった。
「っ……」
「……おい、何でマネージャーから逃げてんだ?」
「っ監視してたわけじゃないんですか……」
「オレだって一日中お前のこと監視できるわけねぇだろ。
テレビ局にも何人か送り込んでいるからな……ソイツから連絡があった。
お前とマネージャーが揉めてるってな……」
「っ……憲吾が、今事務所に来ているんです。
それで涼介さんが私と憲吾を会わせようとして……」
素直に話すゆり、響はただゆりの話を聞いていた。
「……。」
「っ私はもう、憲吾と別れたんです。
これ以上憲吾と会う必要、ありませんから……」
「……アイツも、お前を簡単には諦めねぇってことか……」
「っ……」
「……いいのかよ、このままオレについて来て……」
「っ何でそんなこと聞くんですか……
貴方が、私のところに現れたくせに……」
「……んで、どうするつもりだよ。このまま寮まで送るか?
それとも、いっそのこと事務所まで送ってやろうか?笑
ま、戻ったところでマネージャーや子守ロボットに
促されるだけだとは思うがな……」
「っ……響さんは、私をどこに連れて行くつもりですか……」
「別に、特には決まってねぇよ……お前がこのまま、
オレのとこに来るのもひとつの手だぞ……」
「っ……」
響は運転しながら横目でゆりを見た。