• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


ゆりside

「お疲れ様でした!」


ゆりは撮影を終えスタッフ達に会釈をすると涼介の元にやってきた。


「お疲れ様ゆりちゃん、」

「お疲れ様です涼介さんっ」

「ゆりちゃん、この後事務所に行くよ。」

「事務所に……?何でですか?」


首を傾げるゆり、次の涼介の言葉で顔色を一気に変えた。


「三船くんが今事務所に来てるんだ。」

「っ!?」
(っ何で、憲吾が……)

「ゆりちゃん、やっぱりこのままじゃ駄目だよ。
ちゃんと三船くんと向き合わなきゃ。」

「っ……もう三船さんとは終わったんです!
これ以上話すことなんて何もありません!」


ゆりは声を荒げると撮影スタジオに持って来ていた
スマホやドリンクを持って早歩きで楽屋に戻り更衣室で制服に着替えた。


「っゆりちゃん!」


その後涼介もゆりの後を追い楽屋に入ってきたが
ゆりはせっせと荷物をまとめていた。


「っ……」
(今憲吾と会うわけにはいかない……)

「っゆりちゃん!
何でそんなに三船くんを避けるんだい!?
……面と向かって話さないつもり?そんなの、いつか後悔するよ?」

「っ私がもう決めたことなんです!
ほっといてください!!」

_ドンッ!

「っゆりちゃん!!」


ゆりは通学カバンを肩にかけると
涼介を押し退け楽屋を飛び出した。全力疾走で走るゆりは
涼介が追いつく前にエレベーターに乗り込んだ。


「っクソ!階段使うしか……!」


涼介はエレベーター脇の階段を降りゆりの後を追う。
その一方でゆりは『早く』と呟きながら1階に着くのを待った。


「っ早く…早く……!」
(涼介さんに捕まったら強制的に事務所に連れて行かれる……)


そしてエレベーターが1階に着くと
ゆりは正面入り口に向かって走り出した。
そして外に出ると見覚えのあるスポーツカーが目の前に停まってた。


「っ!」
(あの車は……)


思わず佇むゆり、すると運転席の窓が開き
サングラスを掛けている響の顔が現れた。


「乗れ。」

「っ……っ!」_ダッ!


ゆりは一瞬迷ったが憲吾に会いたくない一心で車に乗り込んだ。
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp