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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「どちらにせよ、ゆりに聞くしかあるまい……ま、
言うに言えないと言うなら口を割らないかもしれないが……」

「っけど、ゆりをこのままにできない……
最後に会った時もどこか苦しそうだった……なら、
俺はゆりを救いたい……」

「……本当に君は、
ゆりを心の底から想ってくれているんだね……」

「はい。ゆりは、俺にとってかけがえのない存在です。
っでもゆりは……」

「涼介が昨日言っていた。
今のゆりに君は眩し過ぎると……」

「……電話でも、言われました。その真っ直ぐさが嫌だって……」

「確かに今のゆりに、君は重荷に感じるほど辛いのかもしれない。」

「っ……」

「けどそれは……ゆり自身も君のことが大切だということだ。」

「っ!」

「ゆりにとっても君がかけがえのない存在だから、
自分がより一層汚れていると感じてしまっているんだ……」

「っゆり……」


憲吾は複雑な思いで眉間に眉を寄せた。
もしそれが本当ならゆりは今相当苦しんでいるということだ。
そして憲吾は決意した、ゆりの心を救ってみせると……


「三船くん……ゆりの心を救ってやれるのは君だけだ。
北京の時のようにゆりを救ってやってほしい……これは、
俺にも涼介にも、メンバーにも出来ないことなんだ……」

「っ……」

「ゆりから、心ない言葉を言われるかもしれない……
けど「俺はゆりを信じています。」っ三船くん……」


憲吾は瑛二の目を真っ直ぐ見ながらはっきりと告げた。


「あれきりで終わりなんて、絶対にさせたくないです。」

「あぁ……そうだな。
ゆり達が来るまで、まだ少し掛かるだろう。
お茶でも出そう。」

「っそんな、お構いなく……俺が勝手に押しかけたのに……」

「いや、そんな事はない。
むしろ我々から君のところに伺うつもりでもあったからな。」

「っ……」

「こう見えて自分でお茶を淹れるのが好きなものでね。
コーヒーと紅茶ならどちらが好きだい?」

「っえっと……じゃあコーヒーで……」

「ちょうど良い豆を仕入れていたんだ。
少し待っていなさい。今淹れてくるから、」

「っありがとうございます……」
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