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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「問題は、色々あるが……まず、ゆりの状態についてだ。」

「っ……」

「ゆりは変わらず別れると言っているらしい……君のことも、
まるで他人のように話しているようだ……」

「っ……」
(っゆり……本気で……)

「今段階でゆりの真意はわからない。
こんなにもあっさりと君と別れようとするなんてな……三船くん、」

「っはい……」

「他にも、ゆりに対する違和感があれば教えてくれないか?」

「っ……試合の日、山田さんに送ってもらった時
ゆりも部屋の前まで見送ってもらいました。
その時に、ゆりの様子が少しおかしい気がして聞いたんです。

組織の東郷にまた何かされているんじゃないかって……」


「っ!」


憲吾の言葉に驚きを隠せない瑛二は目を見開いた。


「俺がそう思ったのは、東郷宙たちが組織の東郷と接点が
あるんじゃないかって思ったのが始まりです。
たまたま同じっていう可能性の方が高いとは思うんですけど
東郷の名前を出した途端ゆりの表情が変わって……」

「っそれは本当なのか……!?」

「はい……それからゆりの表情と言葉には引っ掛かりしかなくて、
それに東郷は北京の時にゆりに『また』と言った。
だからいつ接触しててもおかしくないって思ってゆりに
本当のこと言ってもらいたかったんですけど、
頑なしに関係ないって言われて……でもゆりの表情は
何か隠してる……そう思ったんです。」

「っ……もしかして、2人が気まずくなったと言うのは
そのことが原因なのか?」

「っはい……」

「っそうか……ゆりと組織の人間が
既に接触している可能性があると言うことか……」

「……ゆりはもしかしたら
言うに言えない理由があるんじゃないかって……
でなきゃ、いきなりあんなこと……」

「言うに言えない、か……それは十分にありえる話だな……」

「っ……」
(東郷はゆりにもう接触している可能性がある……けど
俺にはまだ何も起きない……東郷は俺に対しても『覚えた』と言った。
もしかして東郷が何も仕掛けてこないのは……)


憲吾はもしかしてゆりが自分を庇っているのではと思い始めた。
でなきゃいきなりあんな事は言わないはずだと……
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