第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ……」
「……君の存在だよ。
ゆりが今のキラと対決した内容は『Miss You』による歌唱対決、
この曲は君に向けられた曲だろ?
ゆりはそれを歌い見ていた観客を魅了したんだ。」
「っ俺、が……」
「君も直接見ていたなら、
ゆりの気持ちが伝わって来たはずだろ?」
「っ……はい。」
(確かに、あの時はゆりの気持ちが強く伝わってきた。
まるでお互いの気持ちが通じ合っているように……)
「君なしでは、あの偉業は成し遂げられなかった。
ゆり達が世界一のグループになる為には、
メンバー全員の力が必要となる……となれば……」
「っ……」
「君なしでは、ゆりが持つ輝きを存分に放つことはできない。
仮に他のメンバーが全員覚醒しても、ゆり自身も覚醒しなければ
世界一のグループになるなど夢のまた夢の話だ……」
「っ俺が、ゆりを……」
「君だって、そうだろ?
ゆりが居たから頑張れた試合もあるはずだ……」
「っ……はい、
ゆりが初めて試合を観に来てくれた時、俺は負けそうでした。
けどゆりが大声を上げてまで応援してくれた時は、
絶対勝たないとって思えて相手と存分に戦うことができた……」
_コクッ「それと、同じだよゆりもな……
だからこそ、君たちは離れてほしくないと思っている。
君だってこのままでは練習に身が入らないだろ?」
「っ……まぁ……」
「……ゆりは今、写真集の撮影をしているところだ。
夕方には終わる予定だ、今から涼介に連絡すれば間に合うはずだ。」
「っありがとうございます……」
瑛二は懐からスマホを取り出すと涼介に電話を入れた。
すると涼介はすぐに出た。
『っもしもし社長?どうしたんですか?』
「涼介……三船くんが、事務所に来ているんだ。」
『っ!?
三船くんが、何で事務所に……っまさか、ゆりちゃんのことで?』
「あぁ……直接ゆりと話したいとな……」