• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第20章 ☆??ルート☆ Bad END


「私が宙さんに身体を許したのは事実です。
宙さんも、同意の上って言ったじゃないですか……」

「っ……何で彼を庇うようなこと言うんだい?
宙くんのこと、好きじゃないんだろ?」

「もちろん、異性としては好きじゃないです。
でも宙さんって……一見軽そうに見えて結構ちゃんとしてるんですよ?
モデルしながらボクシングも出来るってカッコいいなって思いますし、
何より明るい人なので友達くらいにはなりたいなって思ってますよ。
"三船さん" や内山さんと同じ年齢ですし……。」

「っ!?
っゆりちゃん……その呼び方……」


涼介はゆりが憲吾のことを『三船さん』と呼んだことに
いち早く気づき驚いた表情を見せた。


「ん?どうしたんですか涼介さん、
信号赤だからってよそ見はダメですよ?」

「っ……ねぇ、何で "憲吾" じゃなくて "三船さん" 呼びなの……?
昨日まで "憲吾" って……」

「もう彼氏じゃないのに、
馴れ馴れしく呼ぶのおかしいじゃないですか(苦笑)
私と三船さんは、

もう他人同士ですから……。」

「っ……」


ゆりの特に気にしていないような表情や言葉は
涼介に衝撃を与えた。そして目の前の信号が青に変わると車を発進させ
前方を見ながら口を開き始めた。


「っねぇゆりちゃん……本気で言ってるの?
三船くんが他人だって……」

「もちろん、三船さんには感謝しています。
三船さんがいなかったら私、
追っかけファンの人たちに何されるか分かりませんでしたから……
その件については感謝していますよ。でも……三船さんはもう、

彼氏でも友人でもありません。
ただの、私を助けてくれた "恩人" です。」

「っそんな言い方……!っ本当にそう思っているの?
俺にはとても、信じられないよ……」

「私は元の藤ヶ谷ゆりに戻りたいだけですよ、涼介さん。」

「っ……」

「……涼介さん、」

「っ……なんだい……」

「片桐社長が話していたモデルーキー、復活させるんですか?」

「美澤社長も番組復活自体は乗り気だよ。
うちの事務所からもゆりちゃん以外の子を何人かレギュラーに
させるつもりみたいだけど、」

「……宙さんは、私との共演を望んでいるんですよね?」

「っ!?
っゆりちゃん?君は一体何言って……」
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp