第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「何言って……」
「私……宙さんと出ても大丈夫ですよ?
それにモデルーキーってママも出ていた番組じゃないですか。
ママと同じ番組に出れるなら出たいです。」
「っ……それは駄目だ……」
涼介は苦虫を噛み潰したような表情で答えた。
「っ何でですか?
私と宙さんがSEXしたからですか……?」
「っそれも勿論あるけど、ゆりちゃんを今の状態のままに
しておくわけにはいかないんだよ……その為にはまず、
宙くんと距離を置かないといけない……」
「私がおかしいみたいじゃないですか笑
私と宙さんが共演しちゃいけない理由って、それだけなんですか?」
「っゆりちゃんが三船くんと別れようとするだなんて
俺もそうだけど社長だって信じられないんだよ……
ゆりちゃん、
お願いだから本当の気持ちを教えてよ……」
「……まるで、涼介さんも社長も私と三船さんに寄りを
戻させようとしてるみたいな言い振りですね。」
「っ!
っゆりちゃんは本当にそれでいいの!?
このまま三船くんを突き放して!!」
「っ何で涼介さんは、
そんなに私と三船さんをくっ付けがるんですか!?
私、昨日も言いましたよね?ママと重ねられるの嫌だって……」
「っ……それは……」
「これは、私と三船さんの問題なんです。
まぁ……私から連絡するつもりも向こうから来ても
出るつもりはありませんけど、
涼介さん達は口を挟まないでくださいよ……迷惑です。」
「っ……」
ピシャリと言い放つゆり、涼介はこれ以上
ゆりを刺激しないよう憲吾の話はしないことにした。
「っ……モデルーキーの件、もう一度社長に掛け合ってみるよ。」
「ありがとうございます。」
こうしてゆりは写真集の撮影現場に向かい写真撮影と
インタビューに答えていた。撮影は少し長引き時刻は16時を回っていた。
カメラに笑顔を見せながらも淡々と仕事をこなすゆり。
撮影はまたしばらく続きインタビューに答えていると涼介のスマホに
瑛二から一件の着信が入ってきた。
「っ美澤社長……?」
涼介はすぐ電話に出る。
「っもしもし社長?どうしたんですか?」
『涼介……三船くんが、事務所に来ているんだ。』
「っ!?」