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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第19章 ☆Story36☆ 分岐点


「っ……」

「代わりでもフリでもいい、
ゆりちゃんと居られるならさ……」

「っ何でそこまで……」

「だーかーら!ゆりちゃんのことが好きだからだってば!
好きな子とできるだけ一緒に居たいって思うのは普通でしょ?
それと同じだけ!」

「っ……わかりました。それじゃ、私はそろそろ出ますね。
涼介さんをこれ以上待たせられないので……」

「うん!あ、オレ途中まで見送るー♪」

「っすぐ近くですよ……?」


ゆりの後ろについて行く宙、ゆりが扉を開けると
涼介が目の前にいたがやはりいざ目の前にいると気まずくなった。


「っ……涼介、さん……」

「っゆりちゃん、もう大丈夫なの?」

_コクッ「ご迷惑、おかけしました……」

「っ……今は、いいよ……」


そしてゆりは涼介の袖を掴み自分の楽屋へ歩み出した。
その間宙はゆりを見送るとまた楽屋に戻るのだった。








_現在

お互い向かい合うゆりと響、響は眉間に皺を寄せていた。


「オレの名前、アイツから言ったのか……」

「いえ……私が、聞いたんです。
貴方の下の名前、少し気になったものですから……
名前、そんなに聞かれるのが嫌だったんですか?」

「ヤベー組織の頭がペラペラと喋るかよ……ま、
お前なら別に構わねぇよ名前くらい……」

(っ良かった……怪しまれることもなかった……)
「あの、何でこんな朝から現れたんです?一応ここ通学路ですよ?
まさか学校サボれなんて言いませんよね……?」


ゆりは目を細めながら響を見た。


「言わねぇよ、んなこと……んで、三船とはどうなったんだ?
弟の話によりゃ、別れるとか何とか言ってたようじゃねぇか。」

「っ……連絡はしました、別れようって……」

「そんで、三船はなんて言ってんだ?」

「っまだ……完全に納得はしてないです。
けどもう連絡するつもりはありません。
私だって、これからは誰も好きにならないって決めたので……」

「前までは散々、三船しか好きにならないとかって言ってたくせに
今度は誰も好きにならないと来たか……」

「私は、もう憲吾とは一切関わるつもりはありません。
だからこれ以上……憲吾には関わらないでください。」
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