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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第19章 ☆Story36☆ 分岐点


その場に俯く瑛二、栄吉もすっかり言葉を失ってしまった。


「っ……」

「……片桐社長、今回は宙くんのことで事務所を伺ったという事ですが
一体どのような案件だったのでしょうか?」

「っ……宙はボクシングと両立しながら読者モデルを務め
つい先日専属モデルへ転身させたところだった。
宙はいつだかの裕太や百合のように独特の輝きを持っていて
私も最後の人生にかけてもいいくらいの逸材だ。それに、ボクシングの
二足草鞋……両方のセンスも兼ね備えている面白い青年だ……
だから我々Annieとしては今後彼を推していきたいと思っている……。」

「それで、宙くんを売込みに来たということですか?
宙くんのルックスであれば、Dolceをはじめとした我々事務所の
タレントと並んでも文句なしですし、彼の性格からしても
すぐに人気は出てファンは付くと思います。」

「っあぁ……美澤社長も、
きっと彼を面白い青年だと見込んでくれると思っていたからね……」

「……片桐社長は、かつての人気番組だった『モデルーキー』を
復活させたいと望んでいてね……そこで我々の所属タレントと一緒に
売り込みたいというのが今回の会談内容だったんだ……。」

「なるほど……うちのDolceにも千鶴ちゃんのように
モデル活動にも本格的に行なっているタレントもいますからね。
……それで、美澤社長は何と?」

「承諾する、つもりではいたよ……現に俺がゆりをスカウトした
最初の理由は母親である玉森百合の存在、その彼女がかつて
所属していたAnnieのタレントと共演することは俺としても賛成だ。

それに、
片桐社長には涼介の件で大変お世話になりましたからね……」

「移籍の件ですかな?
もちろん、最初は驚きましたがゆりちゃんは彼女の娘であり
私の孫やかつて共演していたタレント達の子供達……そんな彼女達には
涼介は必要だと私も思いましたからね。」

「僕もその点については感謝しています。
ですが、今回ゆりちゃんと宙くんの一件があった以上……


































マネージャーとして言います。
ゆりちゃんとの共演はNGです。」
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