第5章 ☆Story23☆ 迫り来る恐怖
涼介side
ゆりたちが朝食を食べている頃、
涼介はすでに朝食を食べ終えておりニュース番組を見ながら
昨日翔と話したことを思い出していた。
「重要人物……財前寺くんの可能性もなくはないのか……
そんなことあって欲しくないけど……_プルルルル…?」
テーブルに置いてあるスマホを手に取り……
「っゆりちゃん……どうしたんだろ……_ピッ
もしもしゆりちゃん?」
『ぁ、涼介さんおはようございます……』
「おはよう、電話なんてどうしたんだい?
もしかして送り迎えのことかな?」
『まぁ、そんなところです……カフェまでは、
財前寺さんがお迎えに来てくれるので大丈夫なんですけど……』
「帰り?」
『いや、あの……話が終わったら、
そのまま総合体育館のほうに行きたくて……』
総合体育館……三船くんのことかな笑
「もしかして、三船くんの応援に行くのかい?」
『っは、はい……一応、
念を持って涼介さんに送ってもらったほうが安心かなって思って……』
「オッケー、大丈夫だよ。
じゃあカフェの近くで待機してるね、終わり次第連絡ちょうだい。」
『はい、お願いします……』
「それじゃ、また後でね?」
『はい。』
こうして2人は短い会話を済ませた。
「……ゆりちゃん、結構危機感を持ってる感じだったな……
急に慎重になったというか……まるで誰かが助言したみたいな……」
もしかして、三船くんかな……三船くんが
ゆりちゃんを心配してくれて注意を促してくれたのかも……
「とにかく、
ゆりちゃんたちより先にカフェに着いてないとな……」
出国前に、大きな問題が出なければいいけど……
無事に1日を過ごせることを願うしかないか……
涼介は自宅を出るまで少し時間があるため
牛乳を飲みながらニュース番組を見て時間を潰した。
「……牛乳って、結局は飲んでも身長伸びないんだよね……」←
涼介は昔から身長を伸ばすためと1日の始まりとして
牛乳を1杯飲んでいるが身長は一切伸びていない笑