第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
また首を横に振るゆり、だが東郷は洗面台にあった
フェイスタオルを見つけるとそれを手に取りゆりの目を塞いだ。
_きゅっ…
「っ!?」
(っ視界が……どんな状況なのか全然わからなくなっちゃったよ……
一体これから何するつもりなの……)
「これでオレの顔は見えねぇだろ?
この状態で三船の声で喋ったら……お前はどんな反応するんだろうな……」
「っ……」
(嫌だ……怖いよ……視界が見えれば相手は
憲吾じゃないってすぐわかるのに……こんな状態でなんて……)
そんな気持ちをよそに東郷は変声機をまた弄り憲吾の声色に変え
ゆりの耳元で囁いた。
「『ゆり、』」
「っ!?」
(っ憲吾の声と同じだ……でもこれは憲吾じゃなくて東郷さん……
憲吾じゃない……これは違う……)
「『……お前、俺っていう彼氏がいるくせに
何度も他の男と寝てるのかよ。幻滅するわ……』」
「っ!?ンンッ!(違うッ!)」
(私はそんなつもりで……!
貴方を守る為に無理矢理やられているだけなの!!)
目隠しをされ視界を遮られているゆりは目の前にいるのは
東郷だと分かっているにもかかわらず憲吾と錯覚してしまった。
「『何が違うんだよ。散々感じまくってたくせに、
純粋ぶってるんじゃねぇよ。この淫乱ビッチが。』」
「んんん…ンンンっ…!!」
(違う…違うっ…!!
私は何も悪くない……悪いの全部あの人が……)
ゆりは思わず涙を流してしまった。
今のゆりは完全に目の前の東郷を憲吾と錯覚していた。
「『は?泣いてんのか?
なに悲劇のヒロインぶってんだよ、虫唾が走る……』」
「んんっ……」
(やめて……やめてよ憲吾……私はそんなんじゃ……)
「……_カリッ‥」
_ビクッ!「ンンッ!///」
東郷は突然ゆりの乳房の先端のひとつに軽く噛み付いた。
そしてそのまま吸い上げながらもう片方の乳房を揉み始めた。
「ンッ!ンンッ!///」
(見えない分、感度がさらに増してる……)
「『ほら、また感じてやがる……
どう見ても淫乱にしか見えねぇんだよ。』」
「っん…んん……///」
(違う…違うってば……)