• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ


キスマークを付け終わり次の行為に移ろうとした時、
突然楽屋の扉のノック音が響いた。


_コンコン


「っ!?」
(っ誰……?)

「ッチ…こんな時に誰だよ……」


扉の先にいる人物はノックをしながら声を掛けた。


「ゆりちゃん居るー?
俺ー!藤ヶ谷だけどー!」

「っ……!」
(っ藤ヶ谷さん!?何で藤ヶ谷さんがここに……あ、
キスマイも生放送出るって言ってたっけ……それでまた楽屋に……)


どうやら楽屋の外にいるのはタイスケのようだった。


「藤ヶ谷……
確かキスマイとかっていうグループの主要メンバーか……」

「っんん!んんんっ!!」
(助けてっ!!この際誰でもいい!この状況から助けてよ!!
もう憲吾以外の人に犯されるのは嫌なの……!)

「想定外の客人だが、心配することはねぇよ。
……こいつがあるからな。」

「っ……」
(っピンマイク……?っまさか、
さっき声が違かったのはスタッフを装う為に声を変えていたの……?)


よく見てみれば東郷の襟の裏側にはピンマイクのようなものが
付いておりジャケットのポケットから小型の機械を取り出した。


「っ……」
(まさか、変声機?……コ●ンじゃん……)

「変装する時にも使ってる変声機だ。
これでお前の声も簡単に出せる代物ってわけだ。」

「っ!」
(っそんな……!
お願い藤ヶ谷さん……私じゃないって見破ってよ!!)

「ゆりちゃーん?
えー無視ー?今日せっかくディズニー楽しんだじゃん!」

「……ずらかる気なさそうだな、アイツ。」

「……。」
(あの人はいつもそうですから……勝手に入ってくるし……)←

「お前ど言えど女のフリするのは癪じゃねぇが、仕方ねぇな……」

「っ……」
(ホントにするの!?)


タイスケはまだ帰る気配なさそうなので
東郷は変声機を弄りゆりの声色に変えた。


「『ごめんなさい藤ヶ谷さん、生放送に向けて
集中しているところなんです。悪いですけど邪魔しないでください。』」

「っ!」
(私の声そっくり……でも顔はこの人っていうのがアレだけど……)

「っそうなの?なんか邪魔しちゃってごめん……
でもゆりちゃん、まだ2時間近くはあるよ?」

「おい、ずらかる気ねぇのかよアイツは。」

「……汗」
(お願い藤ヶ谷さん……今回ばかりは粘って!)←
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp