第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
こうしてキスブサのロケを終えたゆり達、ゆりはこの後
ロケバスにてそれぞれメンバーへの感想を言うことになっている。
タイスケをはじめとするキスマイメンバーは先に解散している。
「今日は私も大好きなディズニーでキスマイの皆さんと
ロケができて凄く楽しかったです。玉森さんは……」
インタビューも終えたロケ弁で昼食を済ませTV局に向かった。
ロケの他にもTV雑誌の撮影と歌番組の生放送が入っているのだ。
先に雑誌の撮影を終えたゆりは楽屋に戻ってきた。
「それじゃゆりちゃん、雑誌の撮影お疲れ様。
生放送まであと2時間近くあるからメンバーと合流するまで
楽屋や局内で自由に過ごして大丈夫だから。」
「はい、ありがとうございます。涼介さんはこの後事務所に?」
「まぁね(苦笑)でも用事を済ませたら
すぐ戻ってくるから……1時間ちょっとくらいかな?」
「わかりました!じゃあ私もそれまで自由にさせて頂きます笑」
「りょーかい笑
それじゃ、また後でね。」
「はい、お疲れ様です!」
こうして涼介は一度事務所に向かい楽屋にはゆり一人だけとなった。
ゆりは楽屋を局内にあるカフェに向かうことにし扉のほうへ歩いた。
「小腹も空いたしカフェでカフェオレ飲みながら何か頼もうかな……」
ゆりが扉を開けようとした時突然ノック音が聞こえて来た。
_コンコン
「っ!?……っ誰、ですか?」
(スタッフさんかな……)
「……ゆりさんにお届け物が届いています。」
「っ……今、開けます……」
(っお届け物……?何で楽屋に……)
ゆりは恐る恐る扉を開けた。
そして目の前にいたのは……
_ガチャッ「……っ!?とうg‥「それ以上喋るな。」っ!?」
(っ何で東郷さんがここに……
でもさっきの声は東郷さんじゃなかったのに……)
何と目の前にいたのはどこかの番組スタッフを装った格好をした東郷。
東郷はサングラスをかけていない代わりに伊達眼鏡をかけていた。
そしてゆりの口元を押さえそのまま楽屋の中に入り
扉を閉めると鍵も閉めた。そしてゆりの口元から手を離した。
「っ何で東郷さんがここに……
まさか涼介さんが外したことを狙って……?」
「それ以外にあるかよ。」