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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ


『っアンタ何でゆりに付き纏うの!?
そーいうのコイツだけで十分過ぎるんだけど!』

「なんか俺巻き込むのやめて!?」


キラはタイスケを指差しながら言った。だが宙は特に表情を
変えることもなくキラの横を過ぎるとゆりの元に駆け寄ってきた。


『っちょアンタ!?』

「だってオレ、ゆりちゃんのこと好きだもん!」

「ぇ……ええええ!?」


宙はゆりの真正面でまさかの告白、思わずゆりは声を上げた。
そしてタイスケと涼介も声を揃えて声を上げた。


「「はあぁぁぁっ!?」」

「っ変な冗談はやめてください……私は貴方のことなんて……」

「冗談じゃないし!」

「っ私……宙さんみたいに軽い人って苦手なんですけど……」

「んじゃ、何であの時オレにキスしたの?
あの時三船くんにもしてたし三船くんだけにすれば良かったじゃん。」

「っそれは……」
(まさか、あのキスが発端になってたの……?
でも誰かの指示でやっただなんて言えない……)

「……オレ、ゆりちゃんのこと結構本気だよ?」

「っやめてください……だから私は、
貴方のこと異性として好きなわけ_グイッ!‥っちょなn‥チュッ…っ!?」

「「『っ!?』」」


宙はゆりの腕を引っ張るとそのまま唇にキスを落とした。
周りの人たちは全員目を丸くさせて2人を見た。
いきなりキスをされ一瞬硬直したゆりは我に返ると
宙を押し返して離れた。


_バッ!「っ何するんですか!!」

「……。」

「っおま何して……!」

「それくらい本気ってこと、だけど?」

「っだからってこんな人m_グイッ‥…っ!」


宙は再びゆりの腕を引っ張るとゆりの耳元に
顔を近づけゆりだけに聞こえるよう囁いた。


_コソッ「兄貴ばっかいいとこ持っていってずるいし……
オレも結構本気でいくから……」

「っ!?」
(っ兄貴って理事長のことではなくて東郷さんのこと……?
理事長とは少し話した程度だし……もしかして本当に東郷さんと
関わりがあったって事……?)


ゆりはまた宙の言葉に固まりその場に佇んでしまった。
タイスケはそんなゆりの腕を引っ張り宙から離した。


「っ……!」_グイッ!

「っ藤ヶ谷さん……」
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