第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
「っほっぺチュー!?」
キラの言葉に驚きを隠せないタイスケ。
2人が会話をしている間、宙はゆりに促され撮影に戻った。
『ゆり、
最初は断ったくせに試合に勝ったからってアイツにチューした。』
「っなんだそれ!?っゆりちゃんどういうこと!!
キラちゃんの言ってることホントなの!?」
「っえっと……まぁ……」
(あぁ、ややこしくなりそ……)
「……ゆりちゃん、そろそろここから離れるかい?
一般のお客さんの目にも入ってるし……」
涼介は色々と察したのかゆりに声をかけた。
「っそうですね……宙さんには、ちゃんとしてもらいたいですし……」
(まさかストボイの専属モデルになってただなんて……)
こうしてゆり達はこの場から離れロケバスに向かうことにした。
だがゆりはせっかくだからお土産を買いたいと言うことで
特別に1店舗だけ入ることを許された。
タイスケも一緒にショップを回ることにしその間涼介やスタッフ達は
2人の周りを囲み写真を撮らせないよう一般客に注意を払っていた。
_ボソッ「いつか憲吾とも、遊びに来れたらいいな……」
「っ……」
お土産を見ながらふと呟くゆり、
それを隣で聞いていたタイスケは表情を曇らせた。
「ゆりちゃん、お土産は何か見つかった?
一般のお客さんも増えてきたから
そろそろ決めてもらわないとちょっと困るかもー(苦笑)」
「っはい!大丈夫です。
それじゃお会計に向かいますね!」
「よかったぁ……苦笑
藤ヶ谷くんも何か見つかった?」
「っ俺も大丈夫です!
メンバーにお菓子買ってこうって思って……」
「りょーかい!宙くんに見つかる前に
撤退すr「あーいたー!!」って来ちゃったよぉ……涙」←
「「っ!?」」
思わず声がした方に振り向くゆりとタイスケは顔を強張らせた。
「何で先行っちゃうのー!?」
「そりゃ行くに決まってるじゃないですか……」
「ホント図々しい奴だな……」
『ある意味アンタより鬱陶しい奴ね。』←
「キラちゃんも言うよねー笑」
『アンタほんとウザい!』
キラはこちらにやってくる宙に詰め寄った。