第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
そしてゆりは寮のすぐ近くまで送ってもらった。
「ありがとうパパ、仕事帰りに付き合ってもらって……」
「俺も久々にお前と出掛けられて楽しかったよ。ありがとな。」
「ううん!それじゃパパ、明日もお仕事がんばってね?」
「あぁ、ゆりも頑張れよ。」
「うん!またね!」
ゆりは太輔に別れを告げ見送ると寮の中に入っていった。
そして自分の部屋に戻るとキラとユウがゆりを迎えた。
「ただいま2人共、連絡遅くなってごめんね?」
『連絡来るまではどうしようかって思ったけど
パパのところに居たからとりあえず安心してたよ!』
『親子水入らず、楽しかった?』
「うん!久々にランシって言うカフェと星の丘公園に行って来たんだ。」
『いいなぁ!』
「いつか機会があったら、
憲吾とも行きたいなぁなんて思ったりもしてさ。」
『『最終的には惚気かよ。』』←
「っちが!そう言うわけじゃないから!
今日はちゃんと親子水入らずだったから!!」
(っでも、東郷さんからあの指示がなければ
今日はパパと過ごせることはなかった……あんなに最低な人のに、
何でこんな気遣いを……
いや、あれは気遣いじゃなくていい人を装ってるだけでしょ!
あの人が、心の底からそんな気遣いすることなんて……)
今日は東郷からあれきりメールは来なくゆりはひとまず安心した。
ちなみに翌日はキスマイが毎週レギュラー番組として出演している
『キスマイBUSAIKU!?』のロケが一日中入っており特別に相手役として
出演することになっている。またこのロケの放送回では
ゲストで出演する予定も入っている。
「明日はキスブサの撮影かぁ……
でもディズニーでロケできるしいっか……堂々と遊べるし!」
『……藤ヶ谷くん何もして来ないといいけど。』←
『仕事とプライベートは普通に分けるでしょ。
まぁプライベートで何かしたら絶対許さないけど。』←
「さすがの藤ヶ谷さんも
普通にキングとしてやってくれる……と思いたい……」←
(何で素とキスブサであんなに差があんだろ……汗)
ゆりは楽しさと不安の両方を感情を持ちながら
明日に備えて寝るのだった。