第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
ゆりの提案に目をパチクリさせる太輔。
「……お前、本当にどうした?(苦笑)」
「っだからたまにはパパとゆっくり過ごしたいだけだってば……!
それに、星の丘公園も最近行けてないから行きたいなぁって……」
「……まぁ、構わないけど……」
太輔は不思議に思いながらも星の丘公園に向かうことにした。
会計も済ませお店を出ると駐車場に向かった。
車に乗り込むとゆりはふと
キラに連絡を入れ忘れたことを思い出した。
「っキラちゃんに連絡するの忘れてた……汗」
(帰ったらまた叱られそうだから早くメール入れとこ……)
「キラとも上手くやってるのか?」
「うん、まぁね……
最近はお母さんみたいに小言多いかな(苦笑)」←
「……。」
(まさかの姉妹じゃなくて母親かよ……汗
でも百合に報告してみるか、絶対嫉妬するだろうし……)←
ゆりは念の為に太輔も写った写真を撮りキラに送った。
「……よし、」
(パパと一緒なら文句ないよね……!)
_sinfonìaドーミトリー
この時の時刻は16:50。帰ってきててもおかしくない時刻だが
ゆりはまだ帰って来ない。連絡さえもない……。
なので当然キラはムスッとしており不機嫌だった。
『ムスッ……。』
『ゆりちゃんからなにも連絡こないねぇ……
もしかして憲吾くんと密会!?』←
『だからって私になにも連絡ないのはおかしいでしょ_ピピピッ‥っ!
今ゆりからメール受信した。』
『ほんと!?』
ちなみにメールなどといった連絡手段は
キラの体に直接届くシステムに改造されている。
メールを受信したキラはホログラムで投影しメール画面を映した。
ユウはキラの肩に登りメールを見た。
『ゆり、今お父さんと一緒に居るみたい……さっきまで
カフェにいてこの後星の丘公園に向かうみたいね……』
『パパと一緒にいるなら安心だね!写真付きだし!』
『……これならまぁいいか……』
とりあえずゆりから連絡がありホッとするキラとユウ、
2人はもうしばらくゆりの帰りを待つことにした。