第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
「それにしても、急にどうしたんだ?
さっきまでは寮に送るだけでいいって言ってたのに……」
「っやっぱり気が変わったの!
パパとは、滅多に会えないわけだし……」
「三船くんとは毎日連絡取り合ってるわけじゃないのか?
正直……北京での2人の様子を見たら毎日してそうだけど……」
「っ憲吾は土曜日に代替試合あってその応援に行ったよ?
連絡は……っLINEは毎日してるよ!」
(本当はあれきりLINEもしてないけど……
ここで言ったらパパにまで怪しまれるから言わないようにしないと……)
「そうなのか……試合の方はどうだったんだ三船くん、」
「えっと、いいところまでいったんだけど負けちゃった……
でも大学の推薦は大丈夫っぽいよ!」
「凄いなそれ……どこの大学なんだ?」
「皇大学っていうところ!」
「皇か……都内でもかなり新しい大学だな……」
「有名大学みたいだし凄いよね!
内山さんも一緒に推薦取れるみたいだし!」
「相変わらず2人のことは楽しそうに喋るな……
でもあまり会えないんだろ?……大丈夫か?」
「それはパパも同じだから平気!お互い、
今はやることがあるから必要以上に邪魔はしたくないし……」
「ゆり……」
少し顔を俯かせたゆりを心配そうに見る太輔、
車は火天地区に着きランシの近くにある駐車場に車を止めた。
「この辺りだよな?
あとは道案内よろしく。」
「うん、任せて!」
車を降りゆりの案内でカフェに向かう。
少し歩けばランシの建物が見えてきた。
「あそこだよ!ここ芸能人も来やすいカフェで有名なの。
一般の人にもあまりわからないし!」
「へぇ……」
そしてお店に入ると早速席に案内された。
「確かに落ち着きがあって良いなここ……何かおすすめはあるのか?」
「パフェ全般が有名かな……
特にフルーツパフェはいろんなフルーツが入ってるからおすすめだよ!」
「それじゃ俺は……それとブラックコーヒーにでもするか……
お前ももう何頼むか決まってるのか?」
「今日は苺パフェにしようかなぁ……
あ、飲み物はカプチーノにする!」
メニューの注文を終えた2人はパフェが運ばれてくるまで
ホットドリンクを飲みながら会話を楽しんだ。