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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ


「だから……今助けてを求めているゆりを救いたいって思ってる。
……昨日、公園で一緒にいた男は東郷なんだろ?
なんで……アイツと一緒に居たんだ?」

「っ……一昨日、
憲吾と内山さんの試合を亮介さん達と応援に行ったんですよ……
その日に、東郷さんも見に来ていて……」

「っなんで……」

「っ私と憲吾の様子を見に来たとは言ってました。
けど、会場だった皇大学の理事長と憲吾の対戦相手だった人が
東郷っていう東郷さんと同じ苗字で、2人は兄弟みたいなんです……。
それで、最初はこの2人と関わりあるのかなっては思ったんですけど
実際はどうなのかはわかりません……」

「っそうか……なんで関わりがあると思ったんだ?
苗字被りだけだったら、偶然かもしれないのに……」

「顔立ちが、似てるような気がするんです……
私は東郷さんの素顔を知っています。だから、
その顔立ちに似ているかもって2人を見た時に思ったので……」

「っ……なら、そのことも櫻井さんに報告しねぇとな……
何かしら関わりがあるかもしれないからな……それで、
東郷とは何を話したんだ?」

「っ……」


ゆりは再び顔を強張らせたがここには自分と剛太しかいないので
話しても大丈夫だろうと思い再び口を開いた。


「っ東郷さんは……絶対に私を自分のモノにするって言いました。
そうする為には、憲吾が邪魔だって言って……
それで私は東郷さん達が憲吾に危害を加えるって思ったんです……
でもそれは違くて私が東郷さんの言うことを何でも聞けば
憲吾に危害は加えないって言われて……」

「っなんて卑怯な奴だ……それでゆりは、
その条件を呑んで東郷の言う通りに動いてるってことか?」

「っはい……東郷さんのことや会っていることも
誰にも言わないようにって言われました。言ったら……っ……また、
憲吾や周りのみんなが傷ついちゃうから……」

「っ……」_ぎゅっ…

「っ……先生……」


再び涙を流すゆりはそのまま俯いてしまった。
だが剛太はそんなゆりを優しく抱きしめた。
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