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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ


剛太side


「……やっぱり、仮面ティーチャーの正体は荒木先生なんですか?
もしそれが本当だったら、先生はどうなってしまうんですか……?」


真っ直ぐと俺を見てくるゆりの目、
それは何も隠し事ができないほどに透き通っていた。


「っゆり……俺は……」


もしバレたということが大事になれば俺は当然学園に居られなくなり
謹慎を喰らうか別の学校に配属されることになる。
けど俺は一度、華空学院にいた頃ボンを始めとしたクラスの生徒達に
バレてしまった。その時は数ヶ月の謹慎で済んだが
また同じ事があればそれ以上の懲罰が下ると思う……。

けど、今のゆりを苦しみから開放するには
俺が仮面ティーチャーであることを言ったほうがゆりも
東郷のことを話しやすくなるはずだ……でももし、
この事が櫻井さんとかにバレれば俺はゆり達の側に居れなくなり
守ることもできなくなるかもしれない……。


「……仮面ティーチャーは、正体がバレるといけないんですよね?
前に櫻井さん達に仮面ティーチャーは誰なのかって聞いたら
教えられないって言われましたし……けど、
私が誰にも話さなければ大丈夫、なんですか?」


きっとゆりは俺が仮面ティーチャーだって言っても
誰にも言う事はないと思う。けどやっぱり……怖い、
ゆり達の……いや、ゆりと居れなくなる事が怖い……。


「っ……やっぱり、答えられないですよね……先生がもし何か
罰もらっちゃったらこれからも支障が出るかもしれませんし……」

「っ!」


俺は今、何を考えた?
ゆりと居たいから正体を明かさないは俺だけの事情だ……。
今のゆりに必要なのは信頼できる味方、
ゆりは仮面ティーチャーを信頼してくれている……
なら、俺が今ゆりにしてやれる事は……


「っ……ゆり、
俺がかm‥_グッ!「っ待ってください!」っ!?」


意を決して正体を明かそうとしたが
ゆりにいきなり手のひらで口元を押さえられた……なんで!?


「っまたどこかで聞かれるか分からないので……」

「っまたって……」


前にも同じような事があったってことか?
会話が聞かれてたことが前にも……

「っ……」

「っ……んじゃ、」
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