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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ


「日本人の朝はやっぱり白米と味噌汁だよな〜♪
今日のおかずは……梅干しにしよう!」


救出班によって救出されたゆり以外の5人、
ここには俺のクラスの生徒である千鶴と愛美もいる。
この5人はすぐに救出する事ができたがゆりだけは
偽物のアンドロイドにすり替えられいて本物のゆりは
また別の部屋、組織の頭の部屋に監禁されていた。
その部屋は厳重に固定されていてあの場に三船がいなければ
もっとゆりの救出には時間が掛かっていただろう……。


「えっと今は7時か……7時半になったら出るか、」


ゆりを助けられたのはいい、
だが今抱える一番の問題はここからだった。
組織のトップは東郷という若い男で日本人、日本にも
拠点をもっているようでその東郷も只者ではなかった。
特殊訓練を受けた俺でも対応できないくらいの俊敏な動き、
俺達を混乱にさせた。
この組織を全面的に潰すには相当時間が掛かる……。

俺はあくまで学園の生徒を守る仮面ティーチャー、
組織の壊滅は櫻井さん達に任せればいいだけのはずだったが
東郷はゆりに執着していたようで俺らの前に現れた時も
ゆりに『またな』と、そして恋人でもある三船にも『覚えた』と
意味深な言葉を残しその場から消えてしまった。

その事はすぐ櫻井さんに報告して2人の周りに公安を張り付かせる事に
したみたいだけど完全に安心する事はできない。また、
ゆりが連れ去れたり三船が傷つく事があるかもしれない……。


「よーし!そろそろ出るか!」




トレーニングウェアに着替えた剛太は自宅を出ると
ジョギングをしながら星の丘公園に向かった。
ちなみに自宅マンションからは数キロほどの距離なので
バイクや車で行くほどの距離ではないと自宅から行く時は
大抵ジョギングや徒歩で移動している。


「やっぱ朝走るのいいわぁ……この坂道もいい感じだし!」


公園までは緩やかな坂道が続いておりしばらく走っていると
駐車場が目に入ってきた。


「なんかカッコいいスポーツカー停まってる……
珍しいな、こんな朝早い時間に……」
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