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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第17章 ☆Story34☆ 代替試合


「っ!」
(このルート……もしかして星の丘公園に向かってる?)

「……気づいたか?今日の目的地だ。」

「っなんで、東郷さんがそんなこと知って……」
(パパとママの思い出の場所……そんなの、
知ってる人しか知らない情報のはずなのに……)

「……お前の母親、昔藤城柊と噂あって写真撮られてただろ。」

「っディズニーの時、ですか……?」

「その前だ。玉森百合と藤城柊の噂が流れ始めた頃に
ネット上で出回った写真……
当時の状況から見てもお前の親しか考えられねぇだろ。」

「っ2人が抱き合ってた写真ってことですか……?
確かにそれは両親です。前にパパにも聞かされたことあります……」

「玉森百合を調べていれば
それくらいの写真は出てくるからな……」

「っ何で、この場所を選んだんですか……」

「……知らねぇところに連れて来られるよりマシだろ。」

「っ……」


こうして間も無く車は星の丘公園に着いた。
時刻は8時になろうとしていた。


「ここは意外と人が少ねぇからな……
チビ共もまだ来ねぇ時間帯だしな。」

「その為に、こんな朝早くに呼び出したんですか?」

「ヤベェ組織の頭がお前連れて
真っ昼間から堂々と歩けるわけねぇだろ。」

「……。」
(それもそうか……確か、
ここの噴水って1時間毎に出るんだっけな……)

「……そろそろ時間だな。」

「東郷さんも、噴水のこと知ってたんですか?」

「調べれば普通に出てくる情報だからな。」


そして時計の針が8時を指すと噴水が噴出された。
綺麗な青空に朝日が水に反射し噴水は輝いているように見えた。


「っわぁ……綺麗……」
(パパ、こんな素敵なところで
ママに初めての誕生日プレゼント渡したんだ……)


思わず声に出すゆり、東郷はその様子を見て軽く笑った。


「気に入ったようだな。」

「っ……両親の、思い出の場所ですから……」
(っこんなロリコンにときめいちゃダメよゆり!!)←

「……ッチ、誰かがこっちを見てるな……」

「え……?」


だが東郷は小さく舌打ちをすると眉間に皺を寄せた。


「予定より早いが、ずらかるぞ。来い。」_グイッ!

「きゃっ!」
(いきなり何!?)


東郷はゆりの手を取り車のほうへ歩き出した。
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