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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第17章 ☆Story34☆ 代替試合


翌日の日曜日、時刻は6:00。
ゆりはまだ眠っていたがゆりのスマホに
また匿名でCメールが受信されていた。


「っん……」
(こんな朝に誰だろ……)


スマホを枕元に置いているので
受信音で目を覚ましたゆりはうっすらと目を開けた。
画面を見てみれば東郷と思われる人物からのCメールが届いていた。
ちなみにユウは隣で寝ているがまだ気づいている様子はない。
ゆりは念の為トイレに行くふりをし
トイレの中でメールの内容を確認することにした。


「っ東郷さん、今度は何を……っ!」


【6時30分、地下駐車場に来い。】


「っ駐車場は関係者以外知られないよう
厳重に管理されてるはずなのに何で……っ……」
(けど、北京でもあっさりと警備の警戒網を突破してた……
それに見張りが常についていれば寮の場所はすぐわかるし
その近辺を探せば見つけられるかもしれない……
でも警備はどうやって突破したの……?)


ゆりは色々頭を捻らせて考えたが今は東郷の言う通りにすべく
着替えをクローゼットから取り出し洗面所で着替えると変装用の
帽子とメガネをつけキラやユウ、
他のメンバーなどに気づかれないよう地下駐車場に向かった。


「っ勢いで来ちゃったけど、ユウ達にはなんて言おう……」


エレベーターを使い地下駐車場に降りると
ゆりはあたりを見渡した。


「っ……今は6時25分か……
なんとか約束の時間には間に合った……」


「ほぉ……寝坊せず来たか。」

「っ!」


突然後ろに気配を感じゆりは後ろを振り返った。
そこには東郷が立っており案の定サングラスと帽子を被っていた。


「っ東郷さん……こんな朝早くに何なんですか……」

「……デートのお誘いってやつだ。しばらく俺に付き合え。」

「っそんなに長くここを離れることなんてできませんよ……
キラちゃんにも何も言わず来たんですから……」

「今日は軽くドライブをする程度だ。
時間はそんな取らせねぇよ。」

「っ……わかりました。」

「車は外に停めてある。他の警備に見つかる前に行くぞ。」_グイッ!

「っちょ…!」


東郷はゆりの手を取り早歩きで地下駐車場の出口へ向かった。
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