第17章 ☆Story34☆ 代替試合
瑛二に断言され涼介にも釘を刺されたタイスケは早速凹んだ。
いつもの如くキスマイメンバーは呆れた様子で見ていた。
「ううぅ……涙」
「「いい加減諦めろよ……」」
「他のキスマイも大変だねぇ(苦笑)」
「「はい、大変です。」」←
涼介の言葉に口を揃える6人。
こうしてそれぞれ席に着き飲み物を飲みながらそれぞれ談笑した。
ゆりは憲吾と吾郎の間に座っておりユウは膝の上に乗っている。
「なんか、凄い久しぶりな感じするね。」
「あぁ、前来た時は夏だったからな……」
(なんか後ろから凄い視線感じる……多分アイツだろうけど。)←
「ああして見てみると2人とも凄くお似合いだよね〜」
「ムッ……」
ユウタはゆりと憲吾を見てお似合いだと呟いた。
その隣に座っているタイスケはムスッと頬を膨らませた。
「おめぇはガキかよ……てか、あのキラっていうアンドロイドって
元は北京の最初のライブで立ってたうちの一人だっけ?
なんかいい具合に改造されたよな……
ゆりちゃんのツンの部分を全開にした感じで
お前が手出しする隙も与えなさそうだし。」←
ヒロミツは感心しながらキラを見た。
「っゆりちゃんとあの子じゃ全然違うから!」
(ユウと同じで小生意気だし!
何でゆりちゃんと同じ顔なのにあんなキツい性格なわけ!?←
どうせだったらゆりちゃんのお母さんみたいな感じでいいじゃん!)
『ムッ……』←
タイスケ達の向かいに座っているキラは顔をムッとさせ
タイスケの方に顔を向けた。
「っな、何だよ……!」
『……ベーっだ!』←
「っほらやっぱりゆりちゃんと全然違う!!」
キラはタイスケに向かってあっかんべーをお見舞いした。
「っキラちゃん……汗」
(私がやってるみたいに見えるからやめてー……涙)←
「いつだか、
ゆりちゃんのママもパパにやってたかなぁ……」
(確かあれはドラマの撮影初日だっけなー……)
涼介はいつだかの思い出にふけりながらキラを見た。
こうしているうちに料理が運ばれ早速口に運ぶ。
ゆりと吾郎はステーキを口に運ぶなり頬を染めた。
「っ……美味しい……!」
「っやっぱファミレスとかのとは全然違うな!」