第17章 ☆Story34☆ 代替試合
こうして数十分ほどで地下駐車場に着きそれぞれ車から降りた。
「なんか懐かしく感じるなぁ……
前はゆりちゃんがバイクで案内してくれたんだよな!
あの時のゆりちゃんめっちゃカッコよかったぜ♪」
「ありがとうございます(照笑)」
「それじゃ上に行こっか。
社長のほうでもうアポは取ってあるしね。」
「ですね!……憲吾もいこ?」
(藤ヶ谷さんだけはいませんように……)←
「っあぁ、そうだな……」
(何かいそうな気がする……)←
ゆりと憲吾はタイスケだけはいないことを祈ったが
その願いは数分後に消えるのであった。
_炎帝
「美澤社長!久しぶりですなぁ!
いい席を空けときましたよ!」
「ありがとう八神くん、
八神くんはもう三船憲吾くんと内山吾郎くんのことは知っているだろ?」
「そりゃもちろん、覚えてますよ!何せゆりちゃんが
初めてボーイフレンドを連れてきたんだからな笑」
「っマスター!///」
(事実とは言え恥ずかしい……)
「だろうな笑」
「今日は黒毛和牛のステーキセットでいいんですよね?」
「あぁ、それで頼む。」
「まず席に案内しますよ。あの窓際はいかがです?」
「問題ない。わざわざすまなかったね。」
「いえいえこんくらいなんて事ねぇですよ!」
八神がゆり達を席に案内しようとした時
出入り口のドアベルが鳴った。どうやら誰かが来たようだ。
「お!いらっしゃいませー……って、
今日はキスマイ7人で来たのかい?笑」
「「っ!?」」
「「あらら。」」←
どうやらキスマイ7人が来店したようでゆりと憲吾は
その場で固まりそれ以外は「あらら。」と他人事のように呟いた。
そして案の定ゆり達に先に気づいたタイスケは驚きの声をあげた。
「っゆりちゃん達!?
つーかなんで三船と内山もいんの!?」
「今日は三船くんと内山くんの試合日でな。
慰労会を含めた親睦会といったところだ。」
「っそれって……」
「もうゆりちゃんと三船は公認カップルってことじゃねぇか?」
ヒロミツはジト目でタイスケを見た。
「……そう言うことになるな。」
「ですね!……と言うことで藤ヶ谷くん、
ゆりちゃんには極力ちょっかいかけないでね!」