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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第17章 ☆Story34☆ 代替試合


ゆりは苦虫を噛み潰したような表情をしながらも
意を決して東郷を見上げた。そして背伸びをしそのままキスをした……


「っ……」_チュッ…
(今日はこれで終わる……)


_グイッ!


「っ…_クチュッ…んっ!?」


ゆりが唇を離そうとした時後頭部をグイッと引かれ
押し付けられるように唇がゆりの元に落とされた。
そしてそのまま舌が侵入しゆりの舌を捉えそのまま絡ませた。


_クチュ…クチュ…


「ん!‥ぃやッ…!///」_グイッ!

「大人しくしてろ。」_クチュッ…

「んぁ…!///」
(話が違うじゃん……)


ゆりの腰を引き寄せ体を密着させながらキスを繰り返す東郷。
それからしばらくキスをされようやく唇が離れた。
ゆりはすぐ押し退け東郷を見上げた。


「っ話が違うじゃないですか……
私からキスするだけでいいって……」

「だけでいいって言った覚えはねぇぞ。」

「っ……」

「ま、今日はこれだけでいい……戻っていいぞ。」

「っ……」


ゆりは手の甲で唇を拭うと駆け足でアリーナに戻った。
東郷はゆりの後ろ姿を見送るとその場を後にした。
アリーナに戻れば涼介とキラが少し心配そうにゆりを見上げた。


「っゆりちゃん、少し長かったけど大丈夫?
具合悪いなら休んでても……」

「っ大丈夫です……!」

『……何か隠し事してる?』

「っしてないよ……昨日食べたアイスでお腹冷えたのかも(苦笑)」

『……。』


キラはよそよそしいゆりを見てまた眉間に皺を寄せていた。
そんなキラをよそにゆりは自分の席に着いた。


「っそれより……内山さんの試合どうなってますか?」

「今第3ラウンドに入ったところだよ。
1:1で次取った方が勝ちだよ。」

「っ凄いですね……!あの諸星さん相手にそんなところまで……」

「だねっ
審査員への印象も大分良いしこの試合どっちが勝っても文句なしだよ!」

「わあ……」
(内山さん凄いなぁ……憲吾の相手も、かなり強いはずだよね……
あの諸星さんより強いって事だし……)

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