第17章 ☆Story34☆ 代替試合
「っ……結局は、貴方の言う事を聞けって事ですよね……」
「そう言うこった……よく分かってるじゃねぇか。」
「っ……」
「アイツに何も危害を加えて欲しくねぇなら……
まず、オレのことは誰にも言うな。当然、オレと会ったこともな……
何か不審な点が少しでもあれば容赦しねぇからな。」
「っ……」
(憲吾だけじゃなく、私にも見張りがつくってこと……?)
「それからもう一つ、オレの言うことには絶対従え。」
「っ!?
っそんな横暴です……!なら、
貴方が組織に来いって言ったら……」
「……そうなるな。だがオレはそんな無茶はしねぇよ。結局、
お前をオレんのにするには心を変える必要があるらしいからな……」
「っ私は絶対……憲吾以外の人を好きになりませんから……」
「ふっ……いい心構えだな。」
「っ……」
「これから覚悟しておけ……絶対に、
オレのモノにしてやるからな……」_グイッ
「っなn_チュッ…んんっ!」
東郷は再びゆりの顎を持ちそのまま唇を落とした。
ゆりは抵抗しようと両手で押し退けた。
「っ何して……こんなとこ、他の人に見られたら……」
「今はオレ達しかしねぇから安心しろよ……
んなヘマはしねぇからな……」
「っそろそろ戻らないと……
遅くなったら、涼介さん達に怪しまれる……」
「アイツの試合はまだなんだろ?
もう少しゆっくりしていけよ。」
「っ内山さんだって私の大切な友人なんです……!
今日は2人を応援する為に来たんです。だからそろそろ……」
(っどうしよ……
もしこのまま内山さんどころか憲吾の試合見れなくなったら……)
「……ま、お前が本当に来るとは思わなかったからな。
今日は見逃してやる……その代わり、」
「っ……?」
「オレにキスしろ。」
「っ!?」
「できねぇのか?」
「っ……わかり、ました……」
(こんなの、犯されるより全然マシだよね……憲吾のこと、
守る為にも耐えなきゃ……ドラマのキスと同じって思わなきゃ……)