第17章 ☆Story34☆ 代替試合
皇大学に着き…
「ここが皇大学かぁ……紫鶴大学に負けず大きいししかも綺麗……」
(割と最近できた大学なのかな……)
「設立されたのは10年くらい前だからまだまだ新しい大学みたいだよ。
あ、三船くんのことは『憲吾』じゃなくて『三船さん』って呼ぶんだよ?
社長公認でも呼び捨てで呼んじゃダメだからね?」
「っわかってますよ……!もし私たちが付き合ってるって分かったら
色々大騒ぎになりますもんね(苦笑)」
「そー言うこと!
んじゃ大丈夫そうだから社長と合流しよっか。」
「はい!
社長はもう着いてるんですか?」
「うん、10分前くらいにね。」
こうしてゆり達は瑛二と明人に合流。
「よく来たなゆり……今日はキラも一緒なんだな。」
『ゆりのサポートアンドロイドなので当然です。』
『……怒』
(ただ単に一緒にいたいだけでしょーが!)
「社長、憲吾達の試合ってなん時からなんですか?」
「あぁ。
10時から内山くんと三船くんの順で試合が行われることになっている。」
(今9時半前か……)
「それじゃあ……
2人にご挨拶したいですけど控え室とか行けたりしますか?」
「構わないぞ。俺も挨拶に行くところだったからな。」
「ありがとうございます!」
ゆりは嬉しそうに目を輝かせた。
「それじゃ、試合が始まる前に行こう。
明人、お前は先に理事長達のところへ行っててくれ。」
「かしこまりました。
ではまたアリーナでお待ちしております。」
「あぁ、よろしく頼む。」
こうしてゆり達は憲吾達のいる控え室に向かい現在に至る。
「お二人とも、1ヶ月前は私の為に大事な試合を棄権してまで
助けに来てくれてありがとうございます。
今日は私も全力で応援しますので試合頑張ってください!」
「ありがとなゆりちゃん!
絶対勝ってみせるぜっ!」
「あぁ、中途半端な結果で終わらせない。」
「……(微笑)」
(憲吾……試合絶対勝ってね……)
「ってか……一緒にいるのってゆりちゃんそっくりのロボット?
確か北京の生中継でもそんなこと言ってたよな?」
特にキラのことを知らない吾郎はキラを指差しながらゆりに聞いた。
「はい、元々はその時のアンドロイドなんですよ。」