第17章 ☆Story34☆ 代替試合
まだ皇大学に向かう前のこと……
『ゆりちゃん!いよいよ今日は憲吾くんたちの試合だね!』
「うん、凄く楽しみ!」
ゆりは涼介が迎えに来るのをウキウキしながら待っていた。
『……いつもよりおめかし度高いね。』←
『いつものことだよ。』←
「ふふふ♪」
(そろそろ涼介さん来るかなー)
それから数分で涼介から到着電話が入り
ゆりは地下駐車場に向かうことにした。
「じゃあ行ってきまーす!」
『『僕/私は?』』
「お留守番お願いねー!」←
_バタンっ
『『……。』』
((置いてかれた……))
ゆりはあっさり2人を置いていき部屋を出て行った。
ポツンと取り残された2人は少し切なそうにドアの先を見つめた。
だがキラはユウを抱えゆりを追った。
『ナイス!今日は随分と気が合うじゃんっ』←
『ゆりの彼氏、どんな奴か見てみたいもん。』
『いい男だよ〜♪
……あ、惚れちゃダメだからね!?』
『ゆりの彼氏にわざわざ惚れないし。
てかもう喋らないでよ。連れて行くだけありがたいって思いなさいよ。』
『ムスッ!怒』
(やっぱり全然気が合わない!
ゆりちゃんのアンドロイドのくせしてー!怒)
こうしてキラはゆりに追いつき涼介とも合流。
「っキラちゃんわざわざ追いかけてきたの!?
しかもユウまで連れてきて……」
『だってゆりの彼氏どんな奴か見てみたいし
学校について行くわけじゃないんだからいいでしょ?』
「っまぁ……キラちゃんが行きたいなら全然構わないけどさ……」
『はい、ユウはあげる。』
キラはユウをゆりに渡した。
「やっぱりキラちゃんってゆりちゃんのアンドロイドだから
ユウのことも大事にしてるんだね(微笑)」
(最初の頃は捨てていいなんて言ってたけどなんやかんや…)
『そんなんじゃありません。
なんか見てるとイライラします、このぬいぐるみ。』←
『……怒』
(こんにゃろっ!!)
「え……え?なんでぬいぐるみにそんな感情的なの?(汗)」
「あ、あはははは……さぁ……苦笑」
(ユウとキラちゃん、早く仲良くなってくれないかなぁ……汗)
こうして車を走らせ皇大学に向かうのだった。