第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
「なんだよそれ笑……って!なんか危ない目に遭ったの!?」
「っ正確には私の早とちりだったんですけど、
危ない大人だって思って防犯ブザー鳴らしたら
その人の知り合いの人が来てくれて……あれなかったら、
私相当パニックになってたと思います(苦笑)」
「っマジ焦ったわぁ……!
んじゃ、危険な目には遭わなかったってことだよね?」
「はいっ
おかげさまで助かりました笑」
「でも俺のあげた防犯ブザーが役に立ったならよかったよ!
……これからもちゃんと持っておけよー?」
「……はーい笑」
「なんか信用できない返事!←
その間なんか怪しいし!」
「笑笑」
「ったく笑……でも、よかったよ。」
「え?」
「いや……
俺が美園鈴に来た時よりゆりが明るい感じになっててさ、
安心したっていうか……」
「あー……二社面談の時泣いちゃいましたもんね私(苦笑)」
「……これから、また大変なことあるかもしれないけど頑張れよ?
俺を……もっと頼っていいから……」
「ありがとうございます荒木先生。
そう言ってもらえて嬉しいです(微笑)
……あ、そろそろお昼食べなくて大丈夫ですか?
先生もお昼まだですよね?」
「っそーだな!俺も腹減ってきたし食堂行くかー……
ゆりは弁当?」
「はい、
午前中に仕事がない限りはできるだけ作るようにしてるんですよ。」
「おーエライね!
てか教室戻るより食堂の方が近いからそっちで昼飯食べない?」
「そうですねっ
よかったら一緒に食べてもいいですか?」
「おう!生徒と一緒に食べるご飯ほどうまい飯ないからなー♪
んじゃ行こうぜ!」
「はいっ」
ゆりは剛太と一緒に食堂に向かいそこでお昼を食べることにした。
普段ゆりは教室で食べているので
珍しくゆりが食堂に居ると他の生徒から注目されていた。
ちなみ剛太は定食メニューを注文中で席を外している。
「席空いてるところあってよかったー(苦笑)
……先生はまだ注文中か……」
「っゆりちゃんが食堂に居るの珍しくね!?」
「っ誰か待ってるのかな……」
「もしかして彼氏!?
ライブでも大切な人に伝えるとかって言ってたし……」
周りの生徒達がヒソヒソと話している中
ゆりの座っているテーブル席に剛太がやってきた。