第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
『な、何その目は!?』
『……じゃあ、私が来たから結構すぐに喋らなくなるかもね。』
「……えええ!?」
『っ急に何!?』
(やっぱり、僕の立場を奪おうとしてる!?)←
『だって私、ゆりのサポートAIだもん。』
『っそれとこれは関係ないでしょ!?
ゆりちゃんをサポートするのは僕だし
何より僕はゆりちゃんのおn‥友達だもん!』
(ホントはお兄ちゃんって言いたい!めっちゃ言いたい!)
『ムッ……私だってゆりから双子認定されたもん。』←
キラはユウの言葉にカチンときたのか張り合うようにユウを見た。
そして2人はお互い睨み合った。
『ウギィィ……怒』←
(だから僕は本当に兄弟なのに!!!)
『ムゥゥ……怒』←
(ぬいぐるみのくせになんか生意気……)
「っちょ2人とも、急にどうしたの……汗」
(なんで急に睨み合ってんの!?)
ゆりは険悪モードのユウとキラを見て冷や汗をかいていた。
しばらく睨み合う2人、ゆりは夕食にしようと話題を切り出した。
「っ2人とも……そろそろご飯の支度しよっか?
そういえばキラちゃんって週1でオイルが必要なんだよね?」
『えぇ、とりあえず今月分のは持ってきてあるから。
あとは月一でメンテナンスがあるの。』
「やっぱり機械だから大変だねぇ……」
『……そっちのぬいぐるみもご飯食べれるの?』
『ぬいぐるみじゃなくてユウねっ!怒』
(藤ヶ谷くんにぬいぐるみって言われるより嫌なんだけど!?)
「ユウも普通にご飯食べるしお風呂にも入るよ!
私以外の前ではただのぬいぐるみだし……でもアクシデントで
一人だけユウの正体バレてる人いるんだよねぇ……汗」
『誰?』
「キスマイの藤ヶ谷タイスケさん!……知ってる?」
『……ぼんやりと記憶に。
ゆりのお父さんと同じ名前……』
「顔もそっくりなんだよねぇ(苦笑)
まぁ割と早い段階でバレちゃってあの時は焦ったけど……汗」
『ぬいぐるみのフリするのも大変ね。
まぁ私は堂々と動けるし喋れるけど。』
『ぐぬぅぅ!!怒』
ちょっとドヤ顔でユウを見下ろすキラ、ユウは見事に挑発に乗っかった。
「っなんで話題変えてもそんな険悪になるのぉぉ!?涙」
こうして波乱万丈?の新しい生活が始まるのだった。