第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
「キラちゃん達はアンドロイドだから本来食べなくても大丈夫だけど
元々の体は食事を取れるようにされていたから問題ないんだよ。
週1のオイルさえ忘れなければ大丈夫だよ。」
「了解です!」
「食事のことも踏まえて
生活に必要なことは一通りプログラミングされてるみたいだから
その都度キラちゃん達に聞いて?」
「わかりました!」
(ユウ以外に同居人増えて嬉しいなぁ♪)
『……ムスッ』←
(なんか僕の立ち位置キラちゃんに奪われそう!)
ユウはゆりのバッグの中でちょっぴりキラに嫉妬するのだった。
その後はバラフライなど寮に住んでいるシンフォニータレント達にも
軽く紹介、最初はみんな戸惑ったがすぐに受け入れられた。
こうしてゆり達は自室に戻り……
「ここが私たちの部屋だよ!」
『……なんかゆりっぽい部屋だね。』
「っぽいって私の部屋だからねー笑
あ、そうだ……キラちゃんにならユウの事
多分話しても平気だから話すね?」
『ユウ?』
ゆりはバッグからユウを出した。
『っ!?』
(ゆりちゃんそんなあっさり言う!?
多分大丈夫だと思うけど
これで神様から呼び出しくらったら恨むよ!?)←2回呼び出し受けてる
「私のもう一人の同居人。
元々私のママのぬいぐるみで突然喋り出したんだ!
私以外の人には正体バレちゃダメなんだけど
キラちゃんはアンドロイドでしょ?だから紹介しておこうと思って!」
『……このぬいぐるみ、喋るの?
おもちゃじゃなくて?』
「おもちゃじゃないよ!ほらユウ、喋っていいよ?」
『ったくゆりちゃんは!!』
『っ!?』
(本当に喋った……)
キラはびっくりした様子でユウを見た。
『……僕はユウ、ゆりちゃんが独り立ちするまで
喋り続けるぬいぐるみってところ!
……僕の方が先輩だからね!』←
「何張り合おうとしてんのよ……」
『むすっ!』←
(僕は本当の兄弟だもんね!ゆりちゃんのお兄ちゃんだもんね!)
ユウはキラに向かってほっぺを膨らませた。
『……ゆりが自立するまでってことは
そのうち喋らなくなるってこと?』
「っそう、なのかな……」
『ふーん……』
『っな、何その目は!?』
『……』