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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会


「ゆりちゃんの証言から、
組織の本拠地は日本ということがわかりました。」

「「『っ!?』」」


その場にいた全員は言葉を失い驚愕の表情で翔を見た。


「つまり、
東郷や組織の上層部は既に日本へ戻って来ている可能性が高いです。」

「っそれって……」
(さらに2人の身に危険が迫ってるってことじゃねぇか……)

「既に公安警察の見張りを
Dolceの6人とゆりちゃんの想い人に付けています。
ですが油断はできない状況が続くと思われます。
ご家族の皆様、今しばらく辛抱してくださりますと幸いです。
ゆりちゃんの証言から大きく進展するかと思われます。
ですのでそれまでは……」

「っ……」
(ゆり達は北京であっさり攫われたのに安心なんて……
またゆりが攫われるようなことがあったら……けど俺らは、
何もすることができない……)


太輔は拳を握りしめ何もできないもどかしさを感じた。
百合はそんな太輔を切なそうに見つめた。


『っ……』
(太輔……私が戻るまで、全部事件が解決してくれればいいのに……
私が帰るまでに解決しなかったら悲しむ太輔に私も何もできない……)


こうして事件の経緯を聞かされた太輔達、
そして翔は続いて生中継ライブのことについて説明に入った。


「Dolceのアンドロイドについてですが、当初は回収した上で
廃棄する予定でした。ですが6人の強い希望により……
彼女達を生かすことにしました。」

「「『っ!?』」」

「っどういう事ですか櫻井さん!!
あれは組織が作った来海達の偽物ですよ!?
その時の映像、俺らも見て和解できてよかったっては思ってる……
けどいくら来海達が良いって言っても
あんな瓜二つのアンドロイドを生かすなんて!!」

「っ貴方落ち着いて……!」


宏光は思わず立ち上がった。
太輔も少し怪訝そうにしながら翔を見た。

「っ……」
(確か、ゆりが一番あの子達庇ってたっけか……
まさか……一緒に暮らせなんて言わねぇよな櫻井さん……)

「突然の発言、失礼致しました。
生かすと言ってもあのままということではありません。
形態や記憶を変えることを条件に私も許可を出しました。」

「「っ……」」

「……お見せしたほうが早いようですね。
皆さん、入って来てください。」
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