第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
とりあえずお土産を渡し終えたゆり、
寮に戻る間憲吾にLINEのメッセージを送った。
【憲吾のおうちのポストにお土産入れておいたよ!】
【内山さんのもあるから明日学校で渡してね】
「……これでよしっと、
2人とも喜んでくれるかな……」
「ゆりちゃんからのお土産だったら何でも嬉しいと思うよ?
それにしてもお菓子の他に何買ったの?」
「お守りです!
試合ももうすぐですし2人にピッタリかなって思って。」
「いいねそれ!……あ、その試合で思い出した!」
「何をですか?」
「うん、来週2人の代替試合あるでしょ?
そこに社長も同席するんだけど社長がぜひゆりちゃんもって!」
「っ私もいいんですか!?」
「うん、スケジュール見たところ、
特に仕事は入ってなかったから観に行くのはどうだい?」
「っ行きたいです!
憲吾と内山さんの応援!」
「オッケー♪それじゃ、社長にも伝えとくね。
ちなみに試合会場は皇大学のアリーナだよ。」
「皇大学ってどこかで聞いたことあるような……」
「紫鶴大学と同じ都内で有名な大学だよ。
特にスポーツに強い大学で有名だね。」
「っもし試合に勝てたら2人はそこの大学に推薦で?」
「そういうこと!
まあ2人は1試合ずつするんだけ相手は強豪だよ?
相手は2人が棄権した大会の優勝者と準優勝者だからね。」
「っそんな凄い人達と……?」
「そりゃあ有名大学の推薦が掛かってるんだもん。
簡単に勝たせてもらえると思ったら大間違いだよ(苦笑)
でも推薦は勝ち負けだけじゃないから2人が審査員に印象の残る
試合をしたらわからないけどね。」
「っ……全力で応援します!」
「そうこなくちゃね♪」
ゆりは早速LINEで2人の応援に行くことを伝えた。
【来週の試合私も観に行ける事になったよ!】
【相手の人凄い強い人みたいだからがんばってね!】
「……さっきのメッセージもまだ既読ついてないや……」
「三船くん、一生懸命練習してるんじゃない?」
「ですね!」
(憲吾、部活終わってからも
自主練は毎日やってるって言ってたもんなぁ……)
ゆりは返信を気長に待ちながら寮に戻るのだった。