第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
『っそれ完全に惚れられてるよ!
そのトップとやらって若いの!?』
「っうん……多分、
キスマイと同じくらいなのかな……ついでに言うとイケメン。
そこらの芸能人よりカッコいいよ?顔だけは……。」
『ゆりちゃん公認のイケメン……どんな奴か気になるけど
危ない組織のトップだから絶対会いたいくないよ!!』
「だね……憲吾のことも、知られてるし……
あとは櫻井さん達に任せるしか……」
『……何も起きなきゃいいけど不安な日はまだ続きそうだね。』
「だね……明日、
事情聴取の時に櫻井さんから何か言われるかもだし……とりあえず!
明日渡すお土産の仕分けしなきゃ……手紙も書かなきゃだし……」
ゆりはソファーから立ち上がるとお土産や荷物の整理を始めた。
お土産はかなり買ってきたので夕食の時間までかかった。
『っや、やっと終わったよ……仕分けめちゃ疲れたー……』_ばたっ
ユウはその場に倒れた。
「ふぅ……って、もう7時過ぎちゃってる……ユウ、
今日ご飯作るのめんどくさいからインスタントでもいい?」
『全然いいよ!むしろ何でもいいから早く食べたい!』
「はいはい笑
それじゃお湯沸かすかー……」
こうして2人はインスタントラーメンを食べ夕食を済ませた。
しばらく寛いでいると憲吾からLINEメッセージが入ってきた。
_ピロリーン
「ん?……あ!憲吾からなんか写真送られてきた!」
『どれどれ!?』
ユウはゆりの肩によじ登りスマホの画面を見る。
送られてきた写真は吾郎をはじめ海王の生徒であろう人たちが
沢山写っており『ゆりちゃんおかえりなさい』という文字が
手書き書かれた垂れ幕が掲げられていた。ちなみに憲吾は写っていない。
そして写真に続きメッセージが送られてきた。
【おかえり】
【吾郎達もお前らが帰ってきたの喜んでる】
「ふふ♪やっぱり身近な人におかえりって言われるのって
嬉しいなぁ……憲吾は撮影係だったのかな?」
ゆりも文字を打ち返信した。
【素敵な写真ありがとう!】
【憲吾が撮影したの?】
【あぁ】
【吾郎がお前の帰国祝いをしたいって言って
こんなの作ったらしい】
『よかったねゆりちゃん!』
「うん!」
(明日からまた忙しくなるけど、お仕事頑張らなきゃね!)