第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
『日山テレビです!Dolceの皆さん!
初のソウル・北京公演お疲れ様でした!
よろしければカメラに一言お願いします!』
「ぁ、はい!えっと……ただいま私たち日本に戻りましたー!
今度は冬のドームツアーがあるので
皆さんよかったら私たちに会いに来てくださいね!」
ゆりはカメラに向かってインタビューに軽く答えた。
他のメンバーもインタビューに一言答えるとその場を後にしバスに向かう。
_バスの中
「やっぱ日本語落ち着くわー……ってか寮着いたら寝るわこれ……」
「「ぐでー……」」←
来海は椅子にぐでーっと背もたれた。他のメンバーも
メディアから解放されすでにリラックスモードに入っていた。
「こらこらみんな(苦笑)」
(ま、北京に着いてからは色々張り詰めてたから無理ないか……)
そしてバスは寮の前に停まり荷物を下ろしそれぞれ部屋に戻った。
ゆりは早速ソファーに寝っ転がった。
_ばふっ「はぁ……なんか急に疲れがきたー……」
『ゆりちゃん大丈夫?』
「うん平気ー……気が抜けただけだから……
とりあえず今日はまったりするよー……ぐでー……」←
『僕も、ぐでー……』_ばふっ←
ユウもゆりの真似をしぐでーっとソファーに寝っ転がる。
そしてゆりはそのまま軽い眠りについた。
「スゥ…スゥ……」
『ゆりちゃん寝ちゃった……お疲れ様ゆりちゃん、』
ユウはゆりの頭をポンポンと撫でた。
こうしてゆりは夕方近くまで眠っていたのだった。
時刻は16:30、ゆりは目を覚ました。
ゆりは目を擦りながら起き上がった。
「っ……ん?
あれ、寝ちゃってたんだ私……」
『随分お疲れモードだったししょうがないよ!
それにしても、明日は事情聴取あるんでしょ?大丈夫?』
「涼介さんにも言ったけど平気!
……まぁ、気がかりはあるけどさ……」
『気がかり?』
「っ私……その組織のトップの人に気に入れられたのか何なのか……
また会うようなこと言われて……」
『っ何それ!?
ゆりちゃんそんなやばい人にまで好かれちゃったの!?』
「っそれはわかんないよ……でも、そうなのかな……
女として見てやるみたいな事は言われた気が……」