第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
そしてお昼ご飯も済みゆりたちは会場に向かう事になった。
ちなみに保護者勢は自由時間となっており
希望すればゆり達と一緒に行くことが可能だったが
家族全員一緒に行く事になり少しでも家族と長い時間を過ごせると
ゆり達は喜んだ。バスの中でもそれぞれ談笑し会場に向かった。
「ゆり達のリハーサル生で見れるって超レアだよな〜♪」
「そんなに見たいもん?(苦笑)」
「うんっ♪」
「裕太くんはどっちかと言うと、
ゆりの近くに居たいんだろ(苦笑)」
「そっ♪」←
『……』
(お兄ちゃん……汗)
太輔は百合を抱っこしながら裕太を見た。
百合も少し呆れた様子で兄を見るのだった。
ちなみに叶輔も百合と一緒にいる。
「……あ、会場見えてきた!
いよいよ今日がラストかぁ……」
(数日前にあんな事件起きちゃったけどあっという間だったなぁ……
この公演が終わったら冬のツアーの準備も始まるし……)
バスは間も無く会場に着き
ゆり達はリハ用の服装に着替えるために更衣室に向かった。
叶輔はライブが始まるまでは太輔に預ける事にし
ゆり達はソウル公演以来のリハーサルに集中した。
太輔達は初めて裏方からゆり達の様子を見た。
「裏から見るとこんな感じなんだな……」
『……』
(そういやTGCに出た時も裏方はこんな感じだったなぁ……)
初めて裏方を見る太輔は辺りを見渡していたが
芸能界にいたゆりは少し懐かしい気持ちで見ていた。
メインステージを見ればゆり達が軽く踊りながら
ライブの流れを確認していた。
リハの間にドキュメンタリー番組のインタビューや
雑誌のインタビューもありゆり達はなかなかハードな
スケジュールをこなしていた。
太輔達はそれを見守りながらライブが始まるまで見学。
そして入場時間の1時間前までになり太輔達は席に移動。
普段であれば叶輔はゆりと一緒にいるのだが
今回は太輔達と一緒に見る事になった。
『……』
(ゆりちゃん達のライブを
観客席から見るのって初めてだなぁ……)
ちなみに家族は最前列席で見れる事になっており
叶輔と百合は太輔の膝の上に座ってライブが始まるのを待った。