第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
憲吾はゆりを抱きしめたまま起き上がるとそのまま
お姫様抱っこでゆりをベッドに運んだ。
「っちょ、憲吾ってば……!///」
『『……///』』
((やっぱり父さん/パパと全然違う……))←「おい……」by.パパ
そして憲吾はゆりをベッドに降ろし自分もベッドの中に入った。
ベッドはクイーンサイズほどなので2人分は余裕で寝れるスペースだった。
ちなみに部屋の明かりはリモコンでも消せるようになっているので
ゆりはとりあえず部屋の明かりを微光にした。
_ぎゅっ…
「っ……」
憲吾はゆりを引き寄せ抱きしめた。
普段より積極的な憲吾に少し戸惑うゆりだったが
すぐに受け入れ再び憲吾の胸に顔を埋めた。
「憲吾……」
「明日になったら、またお前と会えなくなるから……
それまで、こうさせてほしい……」
「っ……うん(微笑)
……ねぇ、明日は何時頃ホテルを出るの?」
「多分、7時半までには出ると思う……櫻井さんも、
その頃に迎えに来るって言ってたから……」
「っそっか……朝ごはんはどうするの?」
「向こうで用意してくれてるらしいから、大丈夫だ……。」
「っ……じゃあ、目が覚めたら憲吾はあっという間に
日本に帰っちゃうんだね……やっぱり、寂しいな……」
「俺だって、正直に言えば寂しい……けど、
本来だったら俺はここに居れない。
ゆりとこうして居れるのは奇跡に近いと思うから……
今はこれだけでも十分だ……」_ギュッ
抱きしめる力を強める憲吾、ゆりを顔を見上げ憲吾を見た。
「憲吾……寝る前に、もう一度キスして……」
「あぁ……」_チュッ…
「んッ……」
(明日になったら、また憲吾とお別れ……
気持ちを切り替えなきゃだめだよね……)
憲吾はゆりの顔を寄せキスをしゆりは
寂しさと名残惜しさを感じながら口付けを交わした。
少し長いキスを終えると2人はお互いを確かめ合うように
抱き合いながら目を閉じそのまま眠りについた。
お互い今日は疲れていたのか早くにも深い眠りについた。
それを確認した叶輔と百合は小さい声で会話。
『っ色々ヤバかったねぇ……まだ心がムズムズするもん。』
『ママも自分の時よりドキドキしちゃったわよ……』