第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
スイッチが入ったようにゆりは上から何度も唇を重ねた。
憲吾も今は二人きりだからか積極的に自分からも唇を重ねる。
「憲吾…好き……大好きだよ……」
_ちゅっ…ちゅっ…
「俺も好きだ……ゆり、」_ちゅっ
『『……///』』
((普通のキスなのになんかすんごい恥ずいんですけど!!))
叶輔と百合の前で何度も繰り返される2人のキス。
特に激しいキスをしているわけでもないのに
物凄い恥ずかしいと思う叶輔と百合だった。
『……///』
(これ太輔に報告したら太輔倒れそうだから
やっぱり言わない方がいいよね……いや、それもそれで面白いか?)←
『……///』
(母さん、普通に娘の恋愛事情を勝手に報告するのやめて!!)
「んっ…憲吾……」
「なんだ……」
ゆりはキスを一旦やめると憲吾を見つめる。
そんなゆりに憲吾は少し不思議そうにしながら見た。
「大好き……ただ大好きって言いたいだけ。」_ぎゅっ
「っ……」
ゆりはそう言うと憲吾の胸に顔を埋めた。
『……///』
(ゆりちゃん、完全に僕のこと忘れてるよ……
こんな人前でイチャつくだなんて……)
『……///』
(くうぅぅ…!私ももっとこういうの経験したかったー!!涙)←
しばらくソファーの上でイチャついてた2人、時計を見てみれば
もう23時を過ぎていた。
「っもうこんな時間……そろそろ寝た方がいいね。
憲吾、明日早いんでしょ?」
「っ……まぁな、」
「あっという間だったなぁ……ねぇ、一緒に寝たい。
もっと憲吾と居たいもん……」
「っ……」
『……///』
(ゆりちゃんってば大胆……)
『……///』
(延々とイチャつく気ね!!
でも憲吾くんって太輔と少し似てるから断りそう……)
百合は2人が一緒に寝てほしいと思う反面
憲吾は太輔と同じタイプの人間なので恥ずかしがって断るだろうと予測。
だが憲吾の答えは意外なものだった。
「俺も……まだゆりと居たい。」
「うん……」
『……///』
(あらま。)
『……///』
(夏祭りの時もそうだったけど
憲吾くんって太輔と似てるようで結構違うのね!!)←
『『……///』』
((このバカップルめ!))