第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
「それと……久々にユウとレンが一緒になれたんだ。
今日はレンも一緒に連れて行ってやってくれないか?」
太輔はちゃっかりと監視役で百合をゆりに持たせた。←
「いいよ!」
(そうだっ!せっかくだしまた後で写真撮ろうかな……
憲吾と写真撮れることなんて、しばらくできないよね……そもそも
デート行ってプリクラ撮ることだってできないだろうし……)
「ありがとな。」
(ま、どうせ百合も2人の様子は気になってるんだろうし
これで文句は言うやつは居ねぇだろ……)
ゆりのお部屋にお泊まりできることになった百合は
今日イチのご機嫌だった。
『……♪』
(2人のラブラブな様子いっぱい見ちゃうもんね〜♪)
『……。』
(母さんも父さんも、2人揃って悪趣味……)←
叶輔は親バカな両親を呆れた様子で見るのだった。
そしてゆりと憲吾は太輔達の部屋を後にし
ゆりの部屋に優吾とジェシーと一緒に向かうことになった。
「そんじゃ!岩本とラウール、あとはよろしくな。」
「あぁ、お疲れさん。
2人とも、ゆっくりしていけよ。」
「「ありがとうございます。」」
優吾達は照達にバトンタッチ。2人はゆりの部屋に入りゆりは
ユウとレンをひとまずテーブルの上に置いた。
「これでよしっと……」
(ユウとのお喋りはもう少し先だなぁ……今日は我慢しててね!
憲吾とゆっくり過ごすんだから!)
ゆりはとりあえず憲吾をソファーに座らせ自身も隣に座る。
そしてゆりは憲吾の肩に頭を寄せた。
_とん…
「っおい、急になんだよ……」
「だって……やっと2人きりになれたんだよ?
それに……さっきまで無理させちゃったてたしさ……」
「っいや……俺は大丈夫だよ。
まぁ正直なとこ、お前の伯父さんにはちょっと参ったけど……」
「ほら!やっぱり無理してた笑
……ねぇ憲吾……」
「どうした?」
「また、写真撮らない?
さっきはみんなとの写真ばっかりだったし……
憲吾と2人で撮りたいなぁ…なんて……私たち、
普通のデートできないじゃん?だからプリクラだって撮れないし……」
「っ……別に、いいけど……」
「っホント!?」