第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
太輔の隣で写真を撮ることになった憲吾、
裕太ほどではないがなんとも言えないオーラを感じ取っていた。
「……。」
(いくら何度か会ってるとはいえこの状況きつ……)←
「……。」
(だめだ……気まずい。いきなり娘の彼氏の隣で写真撮るの。)←
お互い隣同士の2人は気まずいと思うのだった。
「んじゃ!撮りやすよ〜♪
って!右3人表情硬いし裕太さんは顔怖いよ!笑顔笑顔っ♪」
スマホを構えるジェシーは憲吾・太輔・裕太の3人に笑顔を促した。
「憲吾、写真とか苦手そうだもんね笑
いきなり笑顔なんて無理しなくていいよ!」
「あ、あぁ……ありがと……」
(ゆり、今俺のことはいいから
左2人のこと気にかけてやってくれ……汗)←
「「……。」」
((この状況でどう笑顔を作れと……))←
そしてジェシーに写真を撮ってもらうゆりたち、
ゆりはシャッターが押されるのと同時に
憲吾の肩に頭を乗せて撮影したので憲吾は思わずゆりを見た。
「撮るよ〜♪」
「いえいっ☆」←
「っ!?」
_パシャッ!
「えっと……ぷぷっw」←
(カレシくんの驚いた顔かわいっw
てかやっぱりお父さんと伯父さんの顔微妙……)
ジェシーが撮った写真を確認すると笑顔で憲吾に肩ズンするゆり、
憲吾は突然の出来事にビックリした様子で顔を横に向けていた。
ちなみに太輔と裕太はそのことに気づいていない。
「あらゆりちゃんったら笑」
「えへへ(照笑)」
「っ……」
(心臓に悪りぃ……汗)
「え、なになに!?今何か起きてたの!?」
「……。」
(隣で何が起きてたんだよ……
まさかほっぺにチューじゃねぇよな……)←
「写真見ます?笑」
「「……。」」
ジェシーは笑いながら太輔と裕太にスマホの画面を見せる。
そして2人は驚いた様子でスマホの画面に食いついた。
「「……っ!?」」
((ゆりーーっ!?))←
「2人揃って面白い反応っすね笑」
「ジェシーさん!どんなふうに撮れました?」
「こんな感じ♪」
ジェシーはゆりにも写真を見せる。
「憲吾の驚いた顔かわいー笑←
てか、パパと伯父さん表情固くない?」
「っ可愛い言うな……」
(てか、表情固いのってどう見ても俺らが原因だろ……汗)