第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
「あらやだ!憲吾くんも一緒に撮るのよ!」
「え……」
有希子の言葉に固まる憲吾。さすがにゆりの彼氏とはいえ
いきなり初対面の家族と写真に映るのは躊躇した。
「出たよ母さんのムチャブリ……んじゃ、誰が撮るわけ!?」
「それはもちろん……優吾くんかジェシーくんに撮ってもらいましょ?」
「いやいや、あの2人はSPでここ守るのが仕事だから!」
「私2人に声かけてくるー!」
ゆりはとてとてと部屋の扉の方に向かいドアを開けた。
「髙地さん!ジェシーさん!」
「あれ?どうしたのゆりちゃん、思ったより早いね。」
「早くカレシくんとイチャつきたいの?笑」←
「っ違います!///
家族写真、
これから撮ろうって話になってどちらかにカメラをお願いしたくて……」
「カレシくんは?」
「えっと、お婆ちゃんの発案で憲吾も一緒に撮ることになって……」
「「……。」」
((お父さんと伯父さんは納得してるのかそれ……))←
顔を見合わせる優吾とジェシー、だがゆりの希望ということもあり
ジェシーがカメラ係を任された。
「んじゃ俺が撮るよ!
こーちは引き続きよろしく!」
「あぁ、わかったよ。」
写真を撮るために部屋に入るジェシー、
チラッと太輔や裕太を見てみたが案の定の表情をしていた。
「……。」
(2人ともイマイチそーな顔……笑
てかカレシくんも若干居づらそ……)
「並び順はどうしようかしら……
ゆりちゃんと憲吾くんは真ん中で決まりよね!
あ!2人ともユウくんとレンちゃん抱っこしてあげてね♪」
「っいや……せっかくの家族写真に俺が映るのはやっぱり……汗」
(さっきから伯父さんの視線痛いし
お父さんの方はイマイチ機嫌悪そうだからこの状態辛い……)←
ちなみに写真はベランダの外で撮ることにし撮り手左から見て順に
裕志・有希子・ゆり・憲吾・太輔・裕太と並んだ。
ユウはゆりが抱っこしレンは憲吾が抱っこすることになった。
『……♪』
(やっぱりゆりちゃんの腕の中が一番落ち着くなぁ♪)
『……♪』
(まさか娘の旦那に抱っこしてもらえるなんて夢のよう♪
神様……寿命伸ばしてくれてあざすっ!)←
太輔と裕太が複雑な思いを抱いてる中叶輔と百合はご機嫌だった笑